千葉県にある成田山のお不動様に行ってまいりました。
「成田屋」の屋号を持つ市川家(海老蔵さんのお家です)が成田山の不動明王に深く帰依していることでも有名です。
開山の歴史は古く平安時代まで遡り、来年2018年、開基1080年を迎えます。
成田駅から趣のある参道を歩いて、成田山新勝寺に向かいます。
写真の奥に写っているのが、薬師堂。
江戸歌舞伎のスーパースター團十郎が一心に祈願した場所、当時の本堂です。
少し歩くと、総門に着きました。
一礼して門をくぐり、大本堂に向かいます。
階段を上がり、重文の仁王門を通ります。
龍の姿が頭上すぐに。
階段を上がりきると、立派な大本堂が目に入ります。
節分会で豆まきを行っている場所です。
大本堂では、開山以来1日も欠かすことなく御護摩祈祷(護摩木という特別な薪をたいてご本尊様に祈りを捧げるもの)が1日数回行われています。
護摩壇に燃え上がる火は、お不動様の智慧の象徴。
薪は煩悩を表しています。
そのご利益は絶大で、「成田山はお護摩」といわれるほどありがたいご祈祷です。
成田のお不動様のご利益に与るべく、御護摩祈願に参加しました。
千年以上続く儀式は厳かで力強く、たくさんのパワーを授かりました。
大本堂の奥、【額堂】に向かいます。
7代目團十郎さんの石像が設置されています。
成田屋の屋号を持つ市川家。
江戸歌舞伎界のスーパースター初代團十郎さんは、強く望んだお後継が、成田のお不動様への熱心な祈願により叶いました。
成田のお不動様を演目とした歌舞伎の興行が大当たり。
結果、江戸っ子の成田山詣でが一気に流行っていきました。
以降、現在に至るまで多くの方々がお詣りにいらしています。
昨今では、成田空港ご利用のインバウンドの方々がお立ち寄りになることも多いそうです。
訪れた日も海外の方がたくさんいらっしゃいました。
訪れた日は、鬱金(うこん)桜が見頃を迎えていました。
ソメイヨシノのような華やかさとは違う趣の美しさに心惹かれ、
見惚れてしまいました。
お詣りを終えてのお楽しみ、参道でのお買い物。
成田と言えば、の「米屋」さん。
定番のお羊羹ではなく、季節限定・抹茶のお菓子を購入。
しっかりとお抹茶の味がしました。
成田霊水を使用した日本酒「長命泉 成田霊水」を購入。
こちらも限定品です。
参道は全体に色が統一され、いい感じです。
その雰囲気を守るため、セブンイレブンの看板も特別仕立。
成田屋さんと縁が深いだけあり、参道随所に歌舞伎の絵やポスターが。
私は、楽しさ倍増です。
縁起がいいといわれる海老蔵さんの見得。
見得の構えに、お不動様の精神が宿っているといわれるためだそうです。
また、市川家に伝わる「にらみ」は、邪気を祓うお不動様の御霊徳をあらわしたもの。
ご祝儀などの節目の際、お祝いとして口上の中で行われます。
「ひとつ睨(にら)んでご覧にいれましょう!」
のセリフの後に披露される海老蔵さんの「にらみ」
やはり、迫力があります。
酉年の守護は、お不動様。
5月は、成田山のお詣り月でもあります。
女史の皆様。
次のおでかけ先に、お不動様詣りはいかがでしょうか。
大本山 成田山新勝寺
http://www.naritasan.or.jp/
米屋さん