毎年6月は新潟女将の会の総会が行われます。
文字通り、「宿の女将」が会員の会です。
女将会といえば今珍しくありませんが、
新潟県は女将会を結成する前からの’若女将会’という前身もあり、
女将会としてはけっこう先駆けなんですよ。
女将会は、新潟県ホテル旅館組合という組織の中ひとつの組織です。
聞きなれない組合ですよね。
この新潟県旅館ホテル組合の活動は、
’県内の旅館、ホテルの経営の健全化と振興を図り、国内外に新潟県各地域の文化・観光情報を発信し、安全で安心な宿泊の提供を通して、観光産業をはじめ地域の連携を基に新潟県の発展に寄与する’
このような壮大な目標がある組合なんですよ。
うーん、我ながら、すごい!と、改めて身の引き締まる思いです。
この組合の中に、宿の代表が集まる’親会’。
そして、若旦那の集まりである’青年部’、
女将の集まりである’女将の会’があります。
私たちも、微力ながら、
組合、青年部とともに3本柱としてさまざまな誘客事業などに取り組み
イベントにも協力しています。
なんと、この7月には全国から女将さんたちが集う’女将サミット’が
新潟県で行われるんです。ちょっと圧巻かもですね!
宿屋の世界でも’女史’たちは大いに活躍しています。
さて、例年は、
県内の宿を会場に総会は行われますが、
今年はちょっと違います!
なんとなんと、前代未聞!
列車を貸し切って、その車内で総会をしたんです!
その列車とは……
県内を運行する、お酒がテーマの列車、
その名も’越乃shu*kura(コシノシュクラ)。
始発の新潟駅から乗る女将たちもいれば、
途中の駅から乗る女将たちもいる。
私は仲間と最後の途中駅となる、長岡駅から乗車しました。
ここで全員が揃い、さぁ、総会の始まりです!
このたびは貸し切りだから、
行く先々で駅員さんたちの大歓迎のおもてなしを頂戴しました。
ちょっと照れますねー普段とは真逆だからねー!
新潟県内の地酒の利き酒もでき、地元の食材にこだわったおつまみも楽しめます。
ウェルカムドリンクはスパークリング日本酒と大吟醸。
お土産で、利き酒グラスと大吟醸酒、和らぎ水もついてきます。
何から何まで女史のテンションをあげるものばかりです。
3両編成の真ん中の2両目では、
地元のミュージシャンによるジャズの生演奏もあり、
すでに利き酒でいい気分になったみんなが集まってきます。
走る電車の車内は、いつも以上に盛り上がってる!
’越乃Shu*Kura’は、
越後の酒蔵と豊かな 自然をイメージして命名されたとのこと。
(越乃=越後、Shu=酒、Kura=蔵、*=米・雪・花)
HPによると路線もいろいろとあるようなので、
是非一度乗ってみて下さいね。お勧めです!
さて、新潟駅始発の’越乃Shu*Kura’は
長岡を経て、終点越後湯沢に到着しました。
さぁ、ここで、’現美新幹線’に乗り換えます!
現美新幹線もまたJR東日本のイベント列車です。
今年1周年を迎えました。
ここでもまた嬉しいお出迎えを受けました。
現美新幹線は、外観が蜷川実花さん。長岡の花火をモチーフにしたこの車両は本当にインパクトがあり、すでにテンションが上がります。
内装は、国内外のアーティストの作品が、車両ごとに展示されていて
移動は自由です。歩きながらの芸術鑑賞です。
それも新幹線の車内ということで、
’世界最速芸術鑑賞’ができるというわけ。
カフェコーナーもあり、スイーツやアルコールも楽しめますよ。
キッズスペースも用意されています。これも作品。
現美新幹線のプラレールで遊べます。
キッズスペースにはもったいないような贅沢な空間です。
インパクトのある外観とともに、一緒に記念撮影です。
お隣の男性は、青年部長の弥彦温泉みのやの若旦那。
さぁ、
これに乗って、また新潟駅まで戻りますよー。
そう、私たちは、つまり、
一日のうちに、2種類のイベント列車に乗り、
新潟駅から越後湯沢駅間を行ったり来たりした、 というわけ!
同じ沿線でもまったく角度を変えた楽しみ方ができました。
遠くに行ったわけじゃないけど、旅行した気分です。
’越乃Shu*Kuraも現美新幹線も、
運行日はやはり土日祝日が多く、
商売柄、なかなか私たちは乗るチャンスがありません。
お客さんにご案内するにも自分たちがまず体験して見なくてはね、
と、そんな理由でこのたびの列車体験での総会となったわけです。
あっという間の小一時間。
ひとしきりおしゃべりしていたら
もう到着です。
新潟市内に着いてから、
元気な女史たち(女将たち)は三々五々、
真昼間の街に繰り出していきましたー!