インナービューティの大切さに目覚め、発酵マイスターを目指すモデルで女優の竹中友紀子さん。内側を美しくする日々の習慣と、それによって実感していることを教えてくれました。
竹中友紀子 モデル・女優
大学院でタンパク質の研究をしていたリケ女(理系女子)。北アルプス登山をはじめ、ボルダリングやトレイルラン、マラソンも挑戦するアスリートの一面も。テレビドラマやCM、映画、舞台などで活躍中。
竹中さんは40歳を過ぎて発酵食にハマり、天然酵母を自作したり、味噌、醤油、納豆、ヨーグルト、甘酒などを試行錯誤しながら作っているそう。
「マクロビやローフードにも興味はありましたが、発酵食は長い歴史のある日本の文化。日本人の体に合っていると思い、勉強を始めました」。この夏、発酵マイスターの資格を取得する予定。
「30代までは、多少無理をしても翌朝にはリセットできていましたが、40代を過ぎると疲れや肌のコンディションが気になるように。発酵食を取り入れるなど、体の内側に意識を向けるようになってからは、肌も体力も疲れを感じにくくなってきました。忙しい日が続いても、大きく崩れなくなったのを実感します」
そんな竹中さんが実践する、インナービューティケアをお聞きしました。
1.運動する
「これは、トレイルランの大会に出場したときの写真で、28kmの部、40代女子で3位に入賞しました。普段は週2~3回、10~15㎞ほど走るのが習慣になっています。父が登山が好きなので、子供の頃からよく一緒に山に登っていました。今でも家族と北アルプスの山に登るのが夏の恒例行事となっています。
以前はジムに通っていましたが、走る方がしなやかな筋肉がつき始めたような気がします。体重の変化がなくなり、冷えも気にならなくなりました。血行がよくなって、メイクの乗りもよくなったんですよ。運動後には肌つやがよくなっているのを実感します」
確かに、運動すると筋肉が増えるので代謝が上がり、血行がよくなるので体の内側がどんどんきれいになっていくということですね。それにしても、トレイルランなんて本格的ですね! 運動習慣のない私にはハードルが高いかも…とお話しを伺っていた編集者がつぶやくと、「駅をひと駅分、歩くだけでもいいようですよ」と竹中さん。それならすぐ始められそうですね!
2.発酵食を食べる
「塩麹にお肉を漬けておくと、柔らかくなりますよね。塩麹に含まれる酵素がお肉のタンパク質を分解するからです。分解されると栄養素が体内に吸収されやすくなる、という効果がありますが、それだけでなく、栄養価自体もアップするんです。そして、タンパク質が分解される過程でアミノ酸が生まれるので、美味しくもなる。いいことづくめです」
竹中さんが発酵食を作る際、愛用しているのは京都の老舗種麹屋、菱六の「米麹パウダー」。生麹を乾燥させ、きめの細かい粉末状に加工したもので、酵素の力が失われず活きています。
塩麹や醤油麹を作るのに便利で、「麹にありがちな粒が残らないのがいい」というファンも多い逸品です。お味噌汁に入れるだけでもOKなのだそう。
☎075-541-4141
この米麹パウダーを使った、竹中さんがよく家で作るという、簡単発酵食を紹介してくれました。
❶醤油麹に漬け込んだ半熟たまご
醤油麹は、醤油60cc、米麹パウダー30gをまぜて、常温で1週間ほど発酵させて、醤油麹を作ります。その醤油麹(適量)に殻をむいたゆで卵を一晩漬け込めばできあがりです。
醤油60㏄+米麹30g
よく混ぜて、常温で1週間発酵させて醤油麹に
❷塩麹に漬け込んだ鶏ムネ肉を使った貝割れと鶏ムネ肉のキムチ和え
塩麹は、塩10g、水60cc、米麹パウダー30gを塩→水→米麹の順に入れて混ぜ、常温で1週間ほど発酵させて完成。
塩10g+水60㏄
米麹30gを加える
常温で1週間ほど発酵させて塩麹の完成
この塩麹(適量)に、鶏ムネ肉を3日ほど漬け込み、茹でてから食べやすい大きさに切り、キムチと和えて貝割を散らして、ごま油、白ごまを和えて完成。
竹中さんは、この塩麹と醤油麹を瓶に入れて、欠かさずに常備しているそうです。
3.植物ポリフェノール『クロロゲン酸』を摂る
今、竹中さんが注目している成分が、赤道付近の様々な環境ストレスに耐える生命力を持った「コーヒー生豆」から抽出される植物ポリフェノール『クロロゲン酸』。
このクロロゲン酸が配合されたソフィーナiPのクロロゲン酸飲料を、夜に飲んでいるそう。
「ノンカフェインなので夜も安心して飲めます。1本当たりのカロリーが26カロリーというのもうれしいですね。おいしいというのも続けるためには重要です。毎日鏡を見るのが楽しくなりました」
ソフィーナ iP クロロゲン酸 飲料 1本100ml 1箱10本入 3,800円/花王
※価格は編集部調べ
「この世代になると、今まで以上に自分の体や美しさに意識を向けなければ、と思います。内側を整えるとごまかしのない美しさが生まれてくる。舞台や映像の仕事をしていると、その重要性を特に感じます。自分を大切にしようと思えば、体のために何かしてあげようとするもの。外側を飾るのではなく、内面から整えていこうという意識に変わって、選ぶものや生活のしかたも随分変わりました。今のコンディションをキープしたいと思います!」
撮影/小山志麻 取材・文/島田ゆかり