代官山を代表する建物、ヒルサイドテラス。
何と、今年で50周年なんですね。
50年経った今も古さを感じることはありません。
その一角に佇む国の重要文化財
「旧朝倉家住宅」を訪れました。
門をくぐると、タイムリープした様。
ここが代官山であることを忘れてしまいます。
旧朝倉家住宅は、
都心に残る数少ない大正期の和風住宅。
庭園も邸宅もゆったりと作られていて、
日常の喧騒を忘れ、穏やかな時間の流れを感じることができます。
主屋は、木造2階建て。
靴を脱いで、建物に上がります。
細部まで丁寧に造られている建物を間近に拝見し、
邸宅として使用されていたシーンに思いを馳せます。
崖線を取り入れた回遊式庭園も、また見どころです。
土間に座ってお庭を眺めていると、
光と風が心地よく、時を忘れてしまいます。
庭園を散策します。
美しい緑に心洗われます。
庭園は四季折々に楽しむことができ、
紅葉の季節もしっとりとして素敵です。
庭園側から眺める主屋も、また趣があります。
朝倉家は、明治初期から米穀店を営んでいた旧家。
「旧朝倉家住宅」は、大正8年、
東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎氏によって、
建てられました。
ヒルサイドテラスのある代官山の高台一帯は、
朝倉家の持ち物でした。
ヒルサイドテラス沿いの旧山手通りも、朝倉家の私道だったそうです。
緑に覆われていた代官山一帯の緩やかな開発を希望し、
その結果、今の代官山があります。
「旧朝倉家住宅」
現在の「代官山」という街の原点を感じながら、
和の世界を楽しめる空間です。
日ごとお暑さが増します。
女史の皆様、お健やかに素敵な夏をお迎えになられます様に。
重要文化財 旧朝倉家住宅
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/asakura.html