久しぶりに夫とのドライブ。どこへ行こうか迷ったすえ、
世界遺産登録で話題のスポット、群馬県の富岡製糸場で意見が一致。
自宅から車で1時間半、富岡ICで高速道路を下りて、
「道の駅 甘楽」で近くの観光スポットをリサーチ。
(ドライブ中に道の駅があると素通りすることができず、必ず立ち寄ります!)
案内所の方のアドバイスで、
午前中は甘楽町(富岡市のお隣の町)小幡地区の観光スポットを巡り、
昼食後、富岡製糸場を見学することにしました。
まずは、日本名水百選の「雄川堰」が流れる桜並木から。
お休み処「信州屋」前に車を止めて、城下町「小幡」の街歩きスタートです。
「信州屋」は明治、大正、昭和と小幡地区にとって
欠かせない商家だったそうで、古民家の風情ある建物です。
呉服商や薬やなど時代に応じて商うものが変化してきた様子が
間取りや調度品からわかります。
2階の大広間では、かつて蚕を飼っていたそうです。
雄川堰沿いの桜並木を歩いていくと養蚕農家群があります。
次に訪れたのは、群馬県で唯一の大名庭園「楽山園」(拝観料300円)。
「知者ハ水ヲ楽シミ、仁者ハ山ヲ楽シム」という論語の故事から
名付けられたという「楽山園」。江戸時代初期に織田信長の次男信雄に
よって造られた小幡藩邸の庭園だそうです。
池をぐるりっとまわり、いろいろな角度からお庭を眺められます。
昼食は、信州屋さんで教えていただいた「こんにゃくパーク」へ。
今年のGW前にオープンしたばかりのピカピカの施設で、
こんにゃくの工場見学とバイキングが楽しめます。
バイキングは、なんと「無料」!!
料理はトレーに盛り放題で、こんにゃくラーメンまであります。
こんにゃくづくしだから、ダイエットを気にせず食べられるところがうれしい♪
売店で、こんにゃくアイスも買ってみました。
午後は、いよいよ富岡製糸場(見学料500円)へ。小幡からは車で20分弱です。
世界遺産登録の注目スポットだけに平日にもかかわらず多くの観光客で
にぎわっていました。
ボランティアの解説員の案内(無料)で、繭倉庫、操糸場、外国人宿舎などを
40分ぐらいかけて見学。建物の特徴や日本初の官営模範工場の歴史的意義について
わかりやすく説明していただきました。
説明の最後に「だから、世界遺産に登録されるのです」と。その決め台詞から、
地元の方の誇らしい気持ちと製糸場を大切に思う気持ちが伝わってきます。
製糸場見学の後は、「富岡まちてくマップ」を見ながら、
「工女さんが食べたコロッケ」の肉屋さんを目指して製糸場周辺の街歩き。
「お富ちゃん」マークのあるお店や建物には、工女さんとのエピソードが
手書きされています。
世界遺産登録を控えて、準備に大忙しの富岡市と周辺の町。
設備はどこも新しくて清潔。そして、観光客を迎える地元の方々は
とてもお話好きで親切で、人情があって温かい。昭和レトロな喫茶店の
マスターは「一度だけでなく何度も訪れてほしい」と、おしゃっていました。
◆富岡製糸場