みなさまご存知のように、
こちら九州には、関東や関西とはまた違った沢山の歴史的な場所があります。
今まで、本や教科書でしか知らなかったことを目の当たりにするのは
話では聞いていた人に実際にお目にかかる感じ・・・といいますか、
「あっ、お噂はかねがね~」なんて言いながらご対面する感じで
毎回、とてもワクワクしながら、その「実物」に会えたことに喜びを覚えてい ます。
日本神話に纏わるエピソードが沢山あるのも
こちらに住んで知った、九州の面白さのひとつ。
この度訪ねた幣立神宮も、こちらに住み 始めて初めて知ったところの一つです。
どうやらパワースポットとしても有名なところのよう。
わたくし、パワースポット巡りを趣味としている訳ではないのですけれど、
どういう訳か最近、こういった場所に沢山ご縁があります。
パワースポット・・・と云われても、
残念ながら、毎度、何も感じることが出来ないわたし・・・。
こういった場所にご縁を頂くたびに、もう少し敏感に生まれたかったものだ・・・とつくづく思います(笑)
ですが、そこにご縁があったことは
神様がお招き下さったんだ・・・と(都合よく?!)解釈して
手を合わせる際には、御礼を述べて、ご挨拶するようにしています。
この幣立神宮は、高天原神話の発祥の地と云われているそうで、
神武天皇の孫・健磐龍命(阿蘇大明神)が幣を立てて天の神 を祭った事が始まりとのこと。
伊勢神宮の内宮・外宮、阿蘇十二社と北宮が合祀されているので、
あらゆる願いを聞いてくれますよ~と、ガイドして下さった方から伺いました。
が、いざとなると・・・この場所に呼んで頂いたことに、ただただ感謝するのみ。
参道の途中には 沢山の古木・巨木が立ち並んでいます。
五百枝杉(いおえすぎ)と呼ばれる巨大な杉はその代表格。
枝を落とされることなく、自然のままに伸び、生きて来たその風格にも思わず手を合わせたくなります。
中でも、とても感動したのは・・・このご神木。
天神木「高千穂」という名前が付けられているようですが、
色々調べてみると、「樹齢15,000年」なんていう数字が出てきます。
樹齢の真偽はともかく、木の上部が朽ちても今だ枯れることなく、
根元から新芽が次々と出て生き続けていること、
しかも 1つの根本から沢山の木が育っていることに深い感動を覚えました。
一つの根本から、違った形の葉を持つ別々の木々たちが育っている姿には
「博愛」や「母性」・・・といったような、大きな隔たりのない愛情を感じました。
拝殿の裏手には、「東御手洗」と呼ばれる場所があり、
池があ ったり、 拝殿があったり、巨木が生えていたりするようなのですが、
時間の都合で今回訪ねることは叶いませんでした。
またいつか、ゆっくりとこの場所を味わいに来てみたいと思います。
幣立神社の森 山都町観光協会
http://guidebook.yamato-tour.org/node/85