寺社部長の吉田さらさです。
今回は、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中の「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」という面白い展覧会をご案内します。
会期は2017年11月1日(水)~1月8日(月・祝)まで。クリスマスの楽しいイベントのひとつとして、小さなお子さん連れで行くのもよし、ドラえもん育ちのお友達同士で行くもよし。遊園地気分で楽しみましょう。
ドラえもんが誕生したのは1970年、以来、日本中の子供たちに夢を届けてきました。
この展覧会は、主催者の「あなたのドラえもんを作ってください」との呼びかけに賛同した日本を代表する28組のアーティストが制作した世界でひとつだけのドラえもんを集めたものです。2002年に「THE ドラえもん展」が開催され、今回はその続編。この15年の間に、日本の現代アートは大いに発展し、さまざまな技法を持つアーティストが育ちました。
皆さん、それぞれにドラえもんに対する思い入れがあり、どの作品もアイディアあふれる個性的なものばかりです。一目で「ああ、ドラえもんだ」とわかるものもあれば、どこにドラえもんやしずかちゃんがいるのかわからないもの、よほど原作本を読みこんだりアニメ映画を見たりした人でないと、「これのどこがドラえもんなのか?」と思うものもあります。同行の人と一緒に、ドラえもん探しをするという楽しみもありますね。
入り口の天井には、ドラえもんをイメージさせるオブジェがつるされ、いよいよドラえもんの世界に入って行くんだなというわくわく感が高まります。
最初の部屋には、現代日本を代表するアーティスト、村上隆さんの作品が展示されています。村上さんは、2002年の「THE ドラえもん展」にも参加。こちらの「ぼくと弟とドラえもんとの夏休み」がその時の作品です。
こちらは2017年の作品「あんなこといいな 出来たらいいな」です。この作品を作るにあたり、村上さんは、たくさんの映画や資料を見て、「ドラえもんの中で一番大切なのは、藤子・F・不二夫先生だ」と気づいたのだそうです。そのため、この絵の中には、三か所に、藤子・F・不二夫先生の姿が描かれています。
ひとつはこれです。その他は、現地で探してみてください。
こちらは蜷川実花さんの「ドラちゃん1日デートの巻2017」です。蜷川さんも2度目の参加のため、「ドラちゃん1日デートの巻」の2002年バージョンも併せて展示されています。
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梅佳代さんによる「私の家のドラえもんの写真」。2001年~2013年に撮影されました。ご自身の家族の日常の中にあったドラえもんの様子が作品化されています。同じ女性写真家でも、蜷川さんの写真とはまったく違う視点であるところが興味深いですね。
こちらは、セルフポートレート写真でおなじみの森村泰昌さんとアーティストのコイケジュンコさんのコラボ作品「空を超えるドラス」。
コイケジュンコさんは、拾ったり買ったりもらったりした紙などで、非機能的だが実際に人間が着ることができる服を制作する方。今回、森村さんがポートレートでも着用しているこのドレスは、ドラえもんのコミックスを拡大コピーして貼り合わせたもので制作されています。四次元ポケットからどこでもドアが出てますね。
増田セバスチャンさんによる巨大ぬいぐるみ「さいごのウエポン」。
キッチュでかわいいものを無数に集めて作られています。
次ページでは、ミュージアムショップや、コラボグルメをご紹介。
ミュージアムショップでお気に入りのキャラクターグッズを探すのも楽しいですね。
お茶やランチは、隣接のカフェ「THE SUN」でコラボメニューをお試しください。
スィーツや食事、いろいろな形のドラえもんがあります。
THE ドラえもん展 TOKYO 2017
2017年11月1日(水)~1月8日(月・祝)
http://thedoraemontentokyo2017.jp/
吉田さらさ
公式サイト
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個人Facebook
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