知られざる奈良の山里、田原を歩く

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寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。

寺や神社を中心とした旅の情報をお届けしています。

今回は、奈良の茶どころ、田原をご案内します。

奈良に何度も行っている方でも、「田原」という地名を聞いたことがある人は少ないと思います。奈良の市街地からバスで30分ほど、ここには、奈良のほかの地域のように、誰もが知っている有名な寺社や国宝の仏像などはありません。しかし、里山と農村と田園、そして自然だけはたっぷりあります。どこにでもありそうで、実はもう失われつつある、懐かしい日本の原風景。カンヌ映画祭でグランプリを受賞した河瀬直美監督の映画「殯(もがり)の森」の撮影も、この地域で行われたのだそうです。

町の中心となる「田原ふる里ほっとステーション」では、地元の特産品を買うこともできます。

(営業日:1~3月 土、日 ・ 4~12月 水、土、日)

https://tawarayamasato.jimdo.com/

 

 

ほかではあまり見かけない野菜がてんこ盛りで売られています。

中でも気になるのは、驚くほど手ごろなお値段のお茶。種類もずいぶん多いです。「大和茶」という言葉も気になりますね。

茶の産地と言えば、宇治、静岡などを思い浮かべますが、実は奈良県も、全国でも屈指の茶の産地で、奈良県内で生産されたお茶を「大和茶」と呼びます。そのはじまりは1200年以上前。一説には、弘法大師が中国から持ち帰った茶を植えたのが始まりとされていますが、もっと古く、奈良時代から作られていたとも言われます。確かなことはわからないようですが、茶は仏教と関係が深いため、寺の多い奈良でも広まったと考えられています。

大和茶は、主に、標高が高く、冷涼な気候の大和高原と呼ばれる地域で作られています。田原も産地のひとつで、農薬や化学肥料を使わないオーガニックな製品が多いのが特徴です。試飲をさせていただきましたが、ほんのり甘く爽やかで、いやな渋みを感じないお茶でした。

訪れる時期によっては、茶摘みや、簡単な紅茶作りも体験することができます。

 

 

そしてもっと素敵なのは、収穫されたお茶を飲ませていただける、素敵な農園カフェがあることです。

 

 

農園カフェ「遊茶庵」の紹介は、次ページに続きます。

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第65回
知られざる奈良の山里、田原を歩く

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