函館は、海鮮が美味しくて、景色も建物も美しく、温泉もあってそれはそれは素敵な所なのですが札幌からは遠い。
東京からだと新幹線なら4時間ほどで行けるようですが、函館ー札幌間はまだ新幹線の建設途中。車やJRを利用しても、東京からと同じ4時間かかるのです。
では、気分だけでも函館へということで「洋食バル 函館五島軒」へ。
五島軒は、創業明治12年の北海道で最も歴史ある函館の洋食店。
入り口には、博物館のように、その歴史が書いてあります。
国際貿易港であった函館で、外国人にパンや西洋料理を提供するレストランが五島軒の始まりです。
その函館の名店が、洋食バルとして札幌にオープン。
函館の本店にランチでカレーを食べに行ったことがあるのですが、まずその高級感に圧倒されます。
建物自体、歴史あるもので、老舗洋食店らしい重厚感のあるインテリア、そして正装したウェイターさんが、カレーを大切に運んできて丁寧にサーブしてくれます。
ここまでくると、もはやただのカレーではなく高級なディナーをいただいている気分にさえなります。
こちらの、洋食バルはもっと気軽な感じでイタリアンも取り入れています。
始めは早速イタリアンなシーザーサラダとカルパッチョで始まり
さすが洋食屋さんと思ったクリーミーな海老クリームコロッケ
大皿からはみ出しそうな特大海老フライ
頭も食べられます。えびせんみたいで美味しい。
そしてこれが注目の
熟成赤身牛肉とエゾ鹿肉の盛り合わせ! ランプ、ロース、そしてエゾ鹿です。
鹿肉は、鉄分豊富、低カロリーでヘルシー。女性におすすめということで、焼肉店や近所のスーパーでも見かけます。
昨年、東川町の旭岳に向かう途中、車道にシカが立ちふさがっていたんですね…。シカさんこっち見てたし…。確かに、この辺は鹿注意の看板たくさんあります。そのシカを食すのはちょっと抵抗ありまして敬遠しておりました。ただ、コースで出されちゃってるので躊躇なく食べます。お味は、ほぼ牛肉です。全然臭みもなくて柔らかいし、脂身も少ないのでくどくなく美味しいです。
いよいよお目当ての……
イギリスカレー。これが五島軒の名物です。
二代目料理長が帝国ホテルで修行したのち、初代と共に完成させたという伝統のカレー。銀の器、グレービーボートがワクワク感を増長させます。深みとコクがあって、そうそうこの味。安定の美味しさです。
札幌は、今やカレーといえば、スープカレー屋さんが主流になっていますが、五島軒のカレーを食べるとやっぱり歴史を感じます。
単品だと、2種類、3種類のカレーを一皿で楽しめる欲張りなメニューもありました。
こちらのカレー、レトルトでも販売されていて
入り口にずらっと飾ってあります。ちなみに、我が家にも一つありました。
レトルトでも美味しいですよ。
デザートはベルギーチョコレートケーキ
こちらは、物産展でも人気のケーキで全国発送などもしているもの。ケーキというより、チョコレートを食べたという方がわかりやすいかもというくらい濃厚です。五島軒のデザートならアップルパイなんですが、それは次回にします。
ますます、函館に行きたい気分になってしまう五島軒バル。
ちなみに、五島軒さん元々は、パン屋さんだったそう。パン好きとしては、大正時代にどんなパンを作っていたのかとか、どんな味だったんだろうとそちらにも興味が沸いてきてしまいました。
五島軒
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洋食バル五島軒
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