毎年、春の訪れが持ちどうしい2月に開催されるOurage世代憧れの久保京子さんのご自宅で開催される“おでん会”。
名古屋名物“味噌おでん”の有名店である“つる軒”さんが、神奈川県にある京子さんのご自宅まで出張され、おでんを振舞われるという貴重な会です。
お仕事関係やご友人がお集まりになるプライベートの会ですが、実は私は京子さんと20年来のお友達のため毎年お声をかけていただいております。
最近では名古屋にお住まいになっている方でも、ご自宅でお鍋を囲んで味噌おでんを召し上がる事がすくなくなってきているとか。
関東圏に住んでいる人が、名古屋を訪れる事なく本物の味噌おでんをいただく事ができるなんて、なかなかできないため、毎年楽しみしている方が多い会なのです。
まだまだ寒い時期、あたたかいおでんでのおもてなし♪
なんと20年以上も続いているというおでん会の人気の秘密を公開しちゃいます!
京子さんのおもてなしの秘密。
それは気配りが隅々まで行き届いていること。
インフルエンザが猛威をふるっている時期、うがいをなさりたい方いらっしゃるわよね~と、さりげなく化粧室に用意されていたのが“うがい薬”
手洗い、うがいもして、さっぱりした気分でおでんを楽しんでね~というお気持ちが伝わってきますね。
おでんをいただく和室の床の間には、京子さんが撮影したダリアの写真の掛け軸が飾られ、季節のお花もさりげなく、春を待ちわびている雰囲気たっぷりです。
玄関やリビングでのお花の飾り方もお客様の視界に入る場所に、華美ではなく心地よさを感じる量が飾られていました。ここは特別な場所ではなく、気楽に自宅にいるようにくつろいでね~という雰囲気を作られているのではないかと思われます。
まずは吹き抜けの天井の素敵なリビングで思い思いの飲み物や前菜をいただきながら、おでんの出来上がりを待ちます。
おでんがメインのため、ここで食べすぎ、飲みすぎちゃいけません。
ですから前菜も手でつまめる物、ビールもミニ缶をご用意。これならば、食べ残しや飲み残したりすることもないし、量を調整しやすくていいですね。
シャンパンを冷やしている氷、なんだかとても大きいわ~と眺めていたら、これはビニール袋にお水を入れトレイの中で固めたものなのよ~と教えてくださいました。ちょっとした工夫で大きな氷を作ることができるのですね。大きな氷は溶けにくいので、途中で氷の心配をしなくてすみますね。沢山ご用意されたグラスも実はプラスティック製。これならば破損も防げて、ちょっと酔っ払ってしまっても安心です(笑)でもまったくチープに見えません!女子力アップのいちごを使った春らしいカクテルも振舞われました。
離れの和室に移動していよいよ味噌おでんを味わう時間の始まり!
中央におかれたお鍋を囲み、京子さんとつる軒さんのご亭主が、順番にひとつずつ取り分けてすすむスタイルです。取り分けていただけるということが最大のポイント。お客様が遠慮したりすることがなく、同じ時に同じ味を共有できるとお話も弾みやすいのです。
ツヤツヤに輝く八丁味噌でお味付けされた鍋の中には、関東では珍しい角麩、大きな大根やサトイモ、豚肉などが!見た目すごくお味噌が濃く、のどが渇きそうに見えるけど、それほど濃くないのがミソ(笑)お猪口にお味噌を入れていただいて、チビチビと味わいながらおでんをいただきます。私はアルコールがいただけないのでとても残念なのですが、きっとお酒がすすむお味なのではないかしら。最後には、白いご飯の上にかたゆで卵を割り、その上にこのお味噌をかけていただく”赤茶漬け“を!
”赤茶漬け“と命名されたのは、つる軒さんのご常連だった森繁久弥さんなのですよ。美味しくて、もう何杯も食べられてしまいます!
普段なかなかいただく事ができないメニューを選ばれ、それを継続されている事も、お客様にはとても嬉しいことだと思います。
割烹着姿の京子さんは、女将として隅々までに気をくばりつつ、とても楽しんでいらっしゃるように感じます。参加者と一緒に素敵な時間を楽しまれること。それが何よりも皆さんが喜ばれる最高のおもてなしなのかもしれません。
ごちそうさまでした~!