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のどかな信楽の里で、陶人形の工房を見学

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。

今回は、焼き物の町、信楽にある陶人形の工房をご紹介しましょう。

信楽は、滋賀県南部の甲賀市というところにあります。

JR草津線の貴生川駅から信楽高原鉄道に乗り換えて30分ほど。

古くから、信楽焼を象徴するキャラクターとして人気のたぬき像に出迎えられます。

駅前にある巨大たぬき像は、公衆電話の台も兼ねています。

町にたくさんある陶器の工房や販売所は、どこもたぬきだらけ。

こちら、「信楽 澤善幸せ創造館」は「遊ぶ、食べる、買う、泊まる」を一度にできる施設として人気です。

 

信楽焼きは、中世から現代に至るまで生産が続いている日本六古窯のひとつで、古くは茶陶として文化人に愛されてきました。江戸時代になると生活雑器の大量生産も行われ、大きな発展を遂げました。たぬきの置物は明治時代から作られるようになり、昭和26年、昭和天皇の行幸の際、歓迎の意を表すために沿道に並べたことで、全国的に有名になったと言われています。

 

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信楽の町には、古い佇まいの街並み、登り窯や煙突などが点在する窯元散策路があります。なだらかな坂道の中腹あたり。土壁の趣きある建物が目を引きます。こちらが、今回ご案内する「陶房 準」。陶人形作家の葛原準子さんの工房です。

この工房は、大正時代より続く「株式会社 山兼製陶所」の一部で、そちらの社長さんは、準子さんのご主人の葛原章年さん。こんな素敵なところで、夫婦で陶器を作っていらっしゃるとは、何とも羨ましい話です。

準子さんも信楽の方で、結婚後はご主人の仕事を手伝っていらしたのですが、自分の作品を作ってみたいと、20年ほど前から人形制作を始めました。かわいらしい作品はまたたく間に人気を集め、数々の賞を受賞。2014年からは、アクセサリー制作も始めました。

お人形は、お雛様や五月人形など、節句に飾るものが多いです。お子さんやお孫さんのために購入する方が多いのでしょう。

写真を送ってオリジナルの人形を作っていただくこともできます。サイズやデザインにもよりますが、2万円くらいからと、比較的お手頃な値段でお願いできるとか。子供だけでなく、自分たちの結婚〇周年などの記念品を作ってもらうのもいいですね。

陶製のアクセサリーは重くなるのが難点ですが、準子さんの作品は、軽くする工夫がなされているので、長時間着けていても肩が凝りません。シンプルなドレスに合いそうですね。

 

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奥様の工房のお向かいはご主人の仕事場で、こちらも見学することができます。

花器や洗面ボウルなど、企業から発注された商品を多く手がけています。

ホテルから発注された洗面ボウルです。水道管を通す穴のサイズなど、ほんの少しでも狂いを生じると使い物にならないので、細心の注意が必要とのことです。

こちらは釉薬です。組み合わせで、いろいろな風合いが生まれます。

この奥が窯です。

昔ながらの登り窯を使う窯元は、今ではほとんどなく、多くが、このような形のガス窯を使っています。

 

 

こちらは「陶房 準」の隣にある、「ござんせ」というイベントスペースです。一枚板の長いテーブルが素晴らしい。

ライブなども行われ、ご近所の方々の交流スペースとしても人気だとか。

 

陶房 準

http://www.tohbo-jun.jp/

見学の際は、事前に連絡をしてください

 

 

信楽には見学可能な窯元は多いのですが、まとめて巡ってみたい方のために「ぶらり窯元めぐり」というイベントもあります。

2018年は4月6日(金)、4月7日(土)、4月8日(日)9:00~17:00の予定です。

信楽窯元散策路沿いの22の窯元が、それぞれの企画でもてなしてくださいます。

 

イベント詳細は

https://www.shigaraki-wa.jp/?page_id=3035

https://www.biwako-visitors.jp/event/detail/17490

 

 

吉田さらさ

公式サイト

http://home.c01.itscom.net/sarasa/

個人Facebook

https://www.facebook.com/yoshidasarasa

イベントのお知らせページ

https://www.facebook.com/yoshidasarasa2

 

 


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