ニュージーランド旅 北島編
カフェの街ウェリントンからヨットの街オークランドへ
ニュージーランドの旅最終回は北島最南端の街、ウェリンドンから始めました。
人口20万人弱、こじんまりとした街ですが、ここがニュージーランドの首都。海に囲まれ、花が咲き乱れる美しいところです。
まずはケーブルカーに乗って高いところから街を眺めてみましょう。
1902年に開通。すでに100年以上の歴史があります。市街地と斜面の上の住宅地を5分ほどで結んでいます。
ケーブルカーの終点駅を降りてすぐのところには、ウェリントン植物園があります。バラ園やベゴニア、蘭などが咲く温室などが見どころです。日本庭園もあり、石灯籠型トーチに、広島から移されたという「原爆の火」が永久保存されているとのことです。
丘から降りて市内観光。首都なので、国会議事堂があります。
こちらはニュージーランド最大の木造建築である旧政府公邸です。1876年に建てられ、100年以上実際に使われていました。
キューバストリートは、カフェやレストラン、ファッションの店が並ぶおしゃれな街。
落書きにもアーティスティックなセンスがあります。
ウェリントンは世界でも有数のカフェが多い街。居心地のよいしゃれた店が多いです。
街から自然へ・・・次ページに続きます。
続いて北島中央部にあるトンガリロ国立公園を目指します。こちらは1887年に認定されたニュージーランド最古の国立公園で、ルアペフ山、ナウルホエ山、トンガリロ山など、マオリ族の聖地とされる山々が聳えています。
左がトンガリロ山、右の富士山のような山がナウルホエ山。これらは火山なので、氷河が多い南島とは違い、日本の景色とどこか似ています。
ルアペフ山の麓に、シャトー・トンガリロという素敵なホテルがあります。
その名のとおり、英国のお城のような内装です。
世にもエレガントなダイニングルーム。優雅にお食事ができます。
続いて、これもまた人気の観光地、ロトルアへ。温泉とマオリ文化の町で、ホテルでもマオリ族の人々のダンスを見ることができます。
ロトルア最大の見どころは「テ・プイア」という地熱地帯に創設された複合文化センターです。テ・プイアとは、マオリ族の言葉で間欠泉のこと。こちらでは、まず、一度に噴き出す湯の量が世界一と言われるポフツ間欠泉などのダイナミックな光景を見ることができます。これ以外にも、あちこちから湯気が立ち上っています。同じ温泉地ということで、別府や雲仙を思い起こさせます。
周辺では自然観察もできます。こちらはマヌカハニーで有名なマヌカの木。もう花は終わって実がついています。
こちらはマオリ族の集会所であるマラエのエリア内にある倉庫。古代日本の高床式倉庫や神社によく似ています。
マオリの工芸などを伝承する学校もあり、見学できます。
続いてワイトモの鍾乳洞へ。こちらは発光性の虫であるツチボタルが有名。小船に乗って洞窟に入って静かに見学します。ツチボタルは洞窟内部の上の方にいます。小さな光が無数にあり、星空のようでした。
そして、旅の最終地点、オークランドへ。人口約140万人、ニュージーランドの人口の3分の1がこちらで暮らしているそうです。
次ページに続きます。
まずは、市の中心部を循環するバスに乗って、パーネルという地区に出かけてみました。
こちらはオークランドでもっとも古い住宅街で、ビクトリア様式の白い建物が並ぶおしゃれなエリアです。気の利いたお土産が欲しい方は、このあたりで探すのもよいかも知れません。
パーネルのストリートから急な坂を下っていったところに「ラ・シガル」という店があり、週末に、店内とその前の広場で、食料品を中心としたマーケットが開かれています。
野菜や果物だけでなく、お菓子、ジュースやジャムなどの加工品、さまざまな国の料理など、品物は多岐にわたります。オークランドに行くのが土日だったら、ランチはぜひここで。
ホーリー・トリニティ大聖堂も、ぜひ訪れてください。内部には、マオリの歴史を盛り込んだ美しいステンドグラスがあり、昼間なら、誰でも自由に見学できます。
立派なパイプオルガンもあり、わたしが行った時は、ちょうど聖歌隊の練習中。美しい歌声を聞いていると、優しいお顔の年配の女性がやってきて、「遠いところから、よく来てくださいましたね。ありがとう」と言われました。ほんとうに、はるばるここまで来てよかったと思った瞬間です。
オークランドと言えば、忘れてはいけないのがヨット。人口1人当たりの船舶保有率が世界で1番高いと言われる街です。ハーバーには、たくさんのヨットが停泊しており、観光客が簡単に体験できるクルーズコースもいくつか用意されています。
わたしも湾内を巡るショートクルーズにチャレンジ。と言っても、特別することはなくて、ただ乗っているだけ。こちらは操縦してくれる頼もしきヨットウーマンです。
僕も将来、ヨットマンになるんだ!
ハーバーブリッジをくぐる瞬間、上からバンジージャンプの人が落りてきてびっくり。わたしは高所恐怖症なので、100万円くれたってこんなことはしたくないな。
夕暮れ時にハーバーに戻って、シーフードレストランへ。行き交うヨットを眺めながら、最高のディナーを楽しみました。
以上でほぼ2週間の旅でした。
長いようですが、ニュージーランドは案外広いため、まだまだ行っていないところもたくさん。駆け足ですっ飛ばしてしまったところも多々あります。今度は、もっとゆっくり時間をかけて、この素敵な国を回ってみたいですね。
吉田さらさ
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