昨年の遷宮でも大賑わいだった神宮ですが、
とくに江戸から明治にかけて、
「伊勢詣で」が大流行したという記録が残っています。
なんと！日本全国より当時の人口の２０パーセントにあたる人たちが
お伊勢さんに参じたそうです。
「当時の伊勢参宮は、現在の海外旅行のようなもの」
と例えて言われることもあるみたいですね。
静謐で厳かな気持ちになる外宮と内宮のご様子に続きまして、
今回は「おかげ横丁」についてお伝えします。
伊勢名物と言えば、皆様もよくご存じの「赤福」
おかげ横丁は、その赤福さんの子会社・伊勢福さんが運営しています。
お伊勢さんの「おかげ」という感謝の気持ちを持って
第６１回式年遷宮の１９９３年に開業。
伊勢詣でが大流行した江戸末期から明治初期の
門前町の街並みを再現した場所です。
内宮門前町「おはらい町」の中ほどにあります。
「おはらい町」と「おかげ横丁」
名前がちょっと似ていることもあり、混同されることもある様です。
かくいう私も、気が付いたらおかげ横丁にいた、といった感じでした。
おいしそうな香りにそそられ、誘惑いっぱいの中歩く横丁。
夜の松阪牛をおいし～くいただくために、
すべての「魅惑的なお誘い」を強い意志をもって断念することにしました。
とは申しましても、大定番「赤福」だけはいただきました。
「お伊勢さんでいただく赤福は、
お土産を東京でいただくよりずーっとおいしいですよ」
と伺っていましたが、
「本当ですか？」と、ちょっと疑っていたことを反省。
お盆に載って出された３個とも、ぺろりと完食。
お店の佇まいも風情があって、素敵でした。
その後の様々な誘惑を振り切り進んでいくと、
和雑貨や大好きな和紙製品の品揃え豊富なお店に着きました。
「神路屋（かみじや）」さん。
おなまえはんこなどの人気商品をはじめ、魅力的な商品が
たくさん並んでいました。
私が購入したのは、御朱印帳カバー。
これ、欲しかったんです！
伊勢神宮で御朱印をお願いして待っている間、
他の御朱印ガールたちの御朱印帳にちらりと目を配ると、
カバーなるものがついていることを目にすること、多々。
「表紙をきれいに保つために、私も欲しいな」
「どこで買えるのかしら｝
と、ずっと思っていました。
「ここで会えるとは！」
ようやく入手することができて、大満足です♪
神路屋さんの２階からの眺めは、横町一のビューポイント。
ポスターや観光ガイドにもよく使われているみたいです。
神聖な内宮とおかげ横丁を満喫し、宇治山田駅に向かいます。
乗車予定の時間まで少し余裕がありましたため、
駅のお土産やさんを見て回りました。
購買意欲をそそられたのは、「伊勢えび燻製塩」
他のお店を２周回っても気になったので、購入することにしました。
嬉しいおまけに「伊勢えびせん」をいただきました。
帰宅後、早速お塩を試してみました。
伊勢えびの香りと風味が食欲をそそります。
「おにぎりがおいしい塩」というキャッチ通り。
今も伊勢えび風味のおいしいおにぎりをいただく度に、
伊勢で過ごしたお時間に思いを馳せています。
近鉄に乗り、松阪駅に到着。
もちろん！松阪牛を堪能するためです。
訪れたのは、松阪牛の名店で名高い「和田金」さん。
伊勢行きを決めた際に、しっかり予約しました。
お店の外観は、老舗旅館の佇まい。
ご案内された和室もレトロな感じ。
ベテランの仲居さんがお部屋担当になってくださいました。
「せっかくなので」と、網焼きとすき焼きの双方が楽しめるコースを
お願いしました。
まずは、松坂牛の和え物など、先付の小鉢が数種。
「肉すまし」なる松阪牛のお汁ものも。
楽しみにしていた松阪牛尽くしが始まり、心躍ります。
お皿に網焼き用とすき焼き用のお肉が一緒に載ってきました。
何とも美しいお肉です。
すき焼きのお肉もかなり大きくて、相当の厚みがあります。
ワクワクしてきました。
「お肉さん、こんばんは」
と、思わずお声をかけてしまいました。
炭で焼く網焼きと割り下のない関西風のすき焼き。
仲居さんの腕の見せ所です。
いずれも、とてもおいしくいただきました。
おかげ横丁で我慢した甲斐がありました！
良いお肉というのはスーッと体に入り、後に残らないですね。
松阪牛を堪能し、お腹も気持ちもいっぱいになりましたが、
体はスッキリでした。
翌朝の朝食も残すことなく、
しっかりといただくことができました。
外宮から内宮。
おかげ横丁。
そして、和田金さん。
「おかげ年」に伊勢参宮が叶い、
本当にありがたくて、幸せなお時間を過ごすことができました。
「次回は、伊勢神宮の早朝参拝ができます様に」
と願いながら、帰途についた今回の旅でした。
「おかげ年は、佳き年になる」と言われているそうです。
皆様にもたくさんの「おかげ」が届きます様に。
伊勢内宮前 おかげ横丁
www.okageyokocho.co.jp/
株式会社 赤福
www.akafuku.co.jp/
神路屋
https://www.okageyokocho.co.jp/
近畿日本鉄道
www.kintetsu.co.jp/
和田金
e-wadakin.co.jp/
