走るということに縁がなくても、たぶんほとんどの方が「ああ、あれね」と思う有名なマラソン大会はいくつかあると思います。ホノルルマラソンもその一つではないでしょうか。
でも、その分お祭りみたいに盛り上がるとも聞くホノルルマラソン。
興味はあるものの一人で行ってもなあ(さびしいよね)、と思っていたところ、あるお店の常連さんでなぜか盛り上がり、総勢10人でチャレンジすることになりました。
ホノルルマラソンは初心者向けと言われますが、それは別に楽チンなコースだからではなく、制限時間がないからです。通常のマラソンレースだと大体6〜7時間でゴールしないと失格になります。
さらには走っている途中でも「ここをこの時間に通らないとゲートを閉めちゃいますよ」という通称足切り(もしくはドナドナとも。車で拾われ連れて行かれる姿が、売るために車に乗せられている牛に似ている?ためです(笑))にもあいます。
記録も大事ですが、参加者が「完走した!」と喜ぶのは、そういった理由もあるからなんです。
そんなこんなで、あれよあれよと言う間に、私にとっては初めてのハワイ!(本当です)でも、ふわふわパンケーキもアメリカンなハンバーガーも走り終わってから!!
ホノルルは虹の町。
雨季の12月はあちらこちらで見ることができます。
実は自動車のナンバープレートも虹デザインなんですよ。
まずはゼッケンを受け取りに到着したその足でコンベンションセンターへ。
会場にあったので、顔をハメてみました。
ハワイに出雲大社があるってご存知でしたか?
その出雲大社がなんと会場に出張、おまけに祈祷までしてくれるんです!
どうか明日走り切れますように!
さて、興奮冷めやらぬどきどきの夜を過ぎたら、夜中の2時に起きてスタート地点へ向かいます。なぜなら、スタートは早朝の5時だから。
常夏のハワイなのでそこまで寒くありませんが、とにかく人が多い。
スタート地点のイベントには応援アンバサダーのまゆゆも来ていたらしいのですが、声さえも聞こえません。
たくさんの花火がスタートの合図。
まるで夏の花火大会のようです。でも前に進みながらなので、うっかり見とれていると後ろから押されて転びそう!
薄暗いダウンタウンを抜けたら、道が開けてきます。
いよいよホノルルマラソンの1番の難所、ダイアモンドヘッドの登り坂。
35mの高低差を、えっちらおっちら登ります。
友人が撮影してくれた走っている私。
最後の最後40kmあたりでまたダイアモンドヘッドの坂が再び!(泣)
ゴール!!アロハポーズで決め!
私は二度目のフルマラソンでしたが、正直初めての時よりきつかったです。
気温差に時差による寝不足などもありますが、やはり練習不足や経験不足も大きかったと思います。後半ほとんど歩いてしまって、まだまだだなあと反省しました。
とはいえ、制限時間のないホノルルマラソン。歩いている人も多く、ベビーカーを押している人までいて、お祭りと言われる意味もわかるような気がします。
ちなみに今回のレースでは、最終ゴールの方はなんと17時間かけて完走(完歩?)されたそう。実は一緒に行った仲間にも普段ほとんど走らないメンバーもいたのですが、彼らも14時間かけてしっかりゴール!
そのバイタリティと努力は本当に感動の一言でした。
道路脇でたくさんの地元の方がひっきりなしに応援してくれたり、お菓子やコールドスプレーを自費で振舞ってくれたり(なんとそうめんやビールまで!)本当に暖かくアットホームなホノルルマラソン。
私も苦しいと思うと声援に励まされ、結果的に頑張れたのだと思います。
道路も封鎖し、きっと色々不便だろうに、ニコニコと暖かいハワイの人々の姿におもてなしの真髄を見た気がしました。
折しもあと一年ほどで日本でもオリンピックが開催されますよね。
彼らのようなおもてなしが私にできるのだろうか、なんて考えるいいきっかけになったかもしれません。
そんなこんなで、初めてのハワイは、観光名所はほとんど行かなかったけど、とても心に残るものになりました。
いつか機会があればまたチャレンジしてみたいな。
あー、でももっと練習しなくちゃ!