今回のおでかけは、秋田市土崎港(つちざきみなと)にある秋田港、道の駅あきた港・秋田市ポートタワー、セリオンへ。
1994年に秋田港にできた、様々な施設が入るポートタワー、周辺の施設群、それらを総称して道の駅あきた港というようですが、秋田県民はこのタワーのことをセリオンと呼んでいる人がほとんどだと思います。
全高143m、無料の展望室は100mの高さ、6,272枚の強化ガラスで囲まれたポートタワーで、日本海はもちろん、秋田市街や太平山(たいへいざん) 鳥海山(ちょうかいさん)、男鹿半島の山並みなども望む事ができる観光スポット。
そしてここセリオンは、”恋人の聖地プロジェクト公式サイト”で認定されたこともあるデートコースなのだそうです。
そういえば、私もここができた頃、当時の彼氏とデートに来たものでした。今も変わらず現役デートコースとしてここセリオンが存在しているとは、嬉しいことです。
秋田市内には雪は全く無く、雪国秋田にも今年は早い春が訪れたんだなぁと思ってましたが、まだまだ。さすが日本海、秋田港は風が強くて寒い寒い!風力発電機のブレードがぐるぐると回ってました。
タワーの中、手前の2階建てぐらいの低いほうは、セリオンリスタという温室公園です。温室とはいっても、特に暖房がきいているわけではありません。でも、ホワッと暖かいんです。外が寒いからよけいに暖かくてホッとします。
2階部分にはベンチが並び、ガラス張りなので町並みを見渡すこともできます。
1階は温室公園というだけあり、ちょっとした遊び場や植え込みがあり、綺麗な白梅や紅梅、その他の植物・お花が見頃を迎えてました。
ポツポツと可愛らしい赤い花を咲かせていたヤブツバキの木の下で、1枚撮影。
このセリオンリスタの中に、すぐ近くから移動してきた、うどん・そばの自動販売機があります。
2015年3月に、NHKの番組「ドキュメント72時間」で放送された「秋田 真冬の自販機の前で」が大変な評判となり、その年のその番組で、年間1位になりました。
自販機に集まる様々な人の人間模様に、寂しくなったり笑ったり、胸を打たれたり、年間1位も頷ける、いいドキュメンタリーだったと思います。
自販機のうどん・そば、お値段は前よりも50円値上がりして250円。それでも激安ですよね。天井から吊るされた七味のビンが微笑ましい。
私が若い頃は、すぐ近くにこの自販機が5~6ヵ所はあったと思います。
お友だちとお酒を呑みに行った帰り、(若い頃は私もアルコール少々飲んでました)ノンアルコールの人が運転する車で、自販機だけが並ぶお店に必ずといっていいほど寄って、うどんやお蕎麦、ハンバーガーの自販機もあり、何かしら食べてそこでまた盛り上がり、朝方に家に帰る、なんてことがよくありました。懐かしい。
そんな自販機が設置されているセリオンリスタには、新たな目玉となっているコーナーが。こちら、日本ハムドラフト1位で入団、あの金足農業高校の吉田輝星くんの写真とサインです!
日ハムとの仮契約を結んだ際の会見は、ここセリオンリスタで開かれました。
そのときの会見テーブルにかけられた金農カラーの紫色の布に、吉田投手がサインをしてくれたんですね。
そして、ポートタワー3階展望室の窓にも、吉田投手のサインが!
今回は、これが見たくて、これを撮影したくてここに来ました。念願の吉田投手の生サイン、皆さんにも見てもらえて嬉しいです。
名前の通り、秋田の輝く星・吉田輝星投手。今も変わらず秋田弁で言う「めんこみのある顔」をしてますが、いつの間にか身体が一回り大きくなり、ガッシリと鍛えぬかれた姿を見ると、今後の活躍が楽しみでなりません。
……ちなみに「めんこみのある顔」というのは、「可愛げのある顔」「愛らしい顔」、そんな意味です。
お目当てのサインを撮影し、家路につく前に4階にあるセリオンカフェへ。
見晴らしのいいガラス張りのカフェで、席は全部窓に面してグルッと円形になっています。空いている席ならどこでも、好きなところに座って景色を楽しめます。
混雑がすっかり終わった時間でしたので、写真の大きな三角のテーブルを一人占めして、ホットショコラケーキセットを注文。ナッツが入った温かくとろけるチョコレートケーキとコーヒーのセットは、なんと500円! 美味しくて、リーズナブル!!コーヒーとケーキ、そして秋田港や山々、市街の景色をゆっくりと楽しんできました。
お友だち、お若いカップル、ご夫婦など、様々な方たちがセリオンを訪れていました。私は20年ぶりぐらいでしたが、これを機会にちょこちょこと秋田港・セリオンまで足をのばしたいと思います。もっと暖かくなったらまた来よう!