はじめまして。今月からおでかけ女史組新メンバーになりました、東京都在住、佐保姫こと佐保田 香織です。
佐保姫とは歌人に好まれた春の女神。
名字から初めてお目にかかる方からも「佐保姫みたいで印象に残る!」と言って頂くことが多いため、この通称に。
きもの学院 講師。ニッポンブランドマイスターとして商品開発等に携わっています。
10年ほど前まで大手町の総合商社に勤務していましたが、伯母が日本舞踊の名取で着付けの師範だったことから、幼い頃から親しんだ着物が身近にない事に息苦しさを覚え、思い切って会社を退職し和の世界へ。
“日本のモノづくりを知ることは、今の暮らしを見つめ直し、未来に繋がる”をモットーに全国の日本の佳きモノ、食を求めて旅した嗅覚で面白いモノ・コト、おでかけをご紹介してまいります。
3月21日より、二十四節気では春分にはいりました。
昼と夜が同じ長さになる春分の日は・・自然を讃えて生物を慈しむ日でもあります。
季節を先取りする着物は目で見て、そして肌で自然を感じられるもの。
国内最大級のファッションの祭典Amazon Fashion Week TOKYOの中でも注目されるJOTARO SAITO 2019AWコレクションへ伺いました。
JOTARO SAITOの2019-20年秋冬コレクション
JOTARO SAITO氏は現代着物作家の第一人者斉藤三才氏の長男で、パリ「メゾン・エ・オブジェ」でJOTAROブランドのテキスタイルを発表するなど世界的に活躍するキモノデザイナーです。
斉藤三才の鳥の着物に袖を通した際の写真。鳥たちが羽ばたき、飛んでゆく図柄が美しい、伯母から譲り受けた大切な着物です。
2019-20年秋冬コレクションのテーマは、「邪魔しないで。」
一瞬、ドキッとするテーマですが、聞けば、着物の固定概念に物申したい。
キモノはもっともっと自由でいいのですね!そのことに改めて気付かされるランウェイ。
丸や三角、四角の格子柄が花柄と組み合わされることによってよりグラフィカルに。
友禅とプリント・・伝統と現代の絶妙な融合は更なる進化を遂げていました。
伝統的なキモノを限りなく洋服に近いかたちで楽しめ、着物本来の美しさはそのままに。
男性の着物姿ってやっぱり粋!!
夫に袖を通して欲しい!と思える着物にも出会えました。
俳優の早乙女太一さんやモデルでタレントの敦士さんもランウェイに登場しました。
キモノを自由に楽しめる要素が散りばめられた素晴らしいコレクションでした。
キモノの新しい概念に触れると、キモノに対するハードルが下がるし、更に楽しめます。
JOTAROの世界観を堪能できるのは、
【JOTARO SAITO GINZA SIX】です。