GW中、2日しかない貴重な私のお休み、その2日目はポカポカ陽気で、秋田にもホントの春がきたようです。この抜けるような青空、緑の木々、芽吹きの季節に胸が弾みます。こちらにはまだ枝垂れ桜にたくさん花がついている場所があり、お花見を楽しんでいる人たちがチラホラ。
このように、春の空の下、桜の下でシャツ1枚の身軽な服装の私ですが、この3時間後には………
モコモコの厚着で冬に逆戻り!
そのワケは、ここに来たからなのです。
ドーン!!とそびえる雪の壁!!
ここは八幡平(はちまんたい)アスピーテライン。
秋田県と岩手県を繋ぐ県境の雪の回廊。
今年の雪の壁は最高8mに!昨日までの晴天で解けたのでしょう、高いところで4m前後(たぶん)ぐらいになっていました。
トレッキングを楽しむ人以外は、私のような厚着の人はいませんでしたが(パートナーくんもわりと軽装)、寒がりの私は、少し恥ずかしかったけれどこのぐらいモコモコと着こまないと、風が冷たくて寒い寒い。
寒いけれど冷たく澄んだ空気の、標高1,613mから眺める大パノラマ、果てしなく続く雪山の白と緑、青空、絶景でした!
……しかし。
山の天気は移ろいやすいと言います。気づけばどんどん曇り空になり、写真を撮った直後は雷もゴロゴロと……。雷は苦手なので、レストハウスに駆け込んだら、とても温かくて気持ちいい。
奥へ進むと、壁1面に八幡平エリアガイドマップが設置されていました。
これから行く予定を立てようと思われた方、ご参考にどうぞ。
アスピーテとは、楯を伏せたような形の火山の名称だそうです。
火山によって出来上がったのであろう、小さな岩の山があったりして、映画「ダンテズ・ピーク」や「ボルケーノ」を思い出した映画好きな私です。
そのアスピーテラインが開通した1週間ほどあとに、八幡平の樹海を通り抜けた先にある、松川温泉と藤七温泉を結ぶ樹海ラインが開通。頂上でアスピーテラインと繋がります。
どちらも開通すると、全長27kmの日本一長い雪の回廊となり、絶好のドライブコースに。ドライブだけではなく、トレッキングも人気のコース。何色にも例えられないような美しい青い色の「赤沼」というところがあり、なぜ青いのに赤沼というのかわかりませんが、夏の風のない日は水面が鏡のようになり、とても綺麗だそうです。行ってみたい。
八幡平の山、秋田県側から入ると、途中には全国から湯治にやってくる方がたくさんいる、玉川温泉があります。硫黄の香りがしばらく続き、香りだけで何かいい効能を得たような気分になりながら、道路脇のふきのとうや、雪の中の白樺を眺めながら車を走らせます。秋田県側・岩手県側どちらにも地熱発電所があって、もくもくと湯気が上がっていたり、雪だけではない、様々な景色や香りも楽しんでドライブができる山道。
岩手県側アスピーテライン入り口には、道の駅のような施設、”松尾八幡平物産館あすぴーて”があり、観光客で賑わってました。
その隣に、さくら公園を発見。ここは知らなかった!お初でした。安比高原スキー場が間近に見える公園には、これから満開を迎えるソメイヨシノや山桜がたくさん、綺麗でしたね~。今年の桜はこの日で見納めでしょうね。
来年もまた来たい、季節毎に来てみたい。そんな気持ちになった今回のおでかけです。山のドライブ、綺麗な自然がたくさん、とても楽しい1日でした。
※アスピーテライン雪の回廊は、例年だと5月下旬~6月初め頃までは見ることができますが、今年は気温が高いので、おそらく解けるのが早いと思われます。