夏になり毎日暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
海外から和の文化が注目されています。
秋田郷土料理店 吾作に伺いました。
若い人たちの間でも浴衣が流行っています。大人だからこそ楽しめる浴衣のイベントにお誘いをいただいて行ってまいりました。美味しいお食事にお酒、そして芸者さんを招いて歌に踊りにお座敷遊びなんてとても素敵そうでワクワクして出かけました。
大井海岸 芸者置屋 まつ乃屋の栄太郎さんは女形芸者さんです。最近、TVや雑誌で取り上げられていらっしゃいます。
大井海岸花柳界は明治時代に大森海岸に海水浴場を開設したところ交通の便の良さも手伝って人気のリゾート地となったそうです。それにともなって料亭が出来て花街を代表する芸妓屋が誕生したそうです。最盛期には400人近い芸者が在籍し、明るいうちから三味線の音が流れ、芸者が行き交う街だったそうです。
前回のブログの「村岡花子さんの足跡を訪ねるおでかけ」の時代と同じ頃なのだと思いました。今でも洒落た飾り窓をもつ小料理屋や民家が大井のここそこに点在しています。
置屋は現在まつ乃屋さんだけだそうです。
五反田の秋田郷土料理 「吾作」で約20名の参加者でした。
主催は日本小売業協会の専務理事をなさっている岡部義裕さんご夫妻です。浴衣、夏着物を着て参加されているオシャレな方が多かったです。
まず栄太郎さんから自己紹介と芸者さんの歴史などについてお話がありました。
京都の芸舞妓と大井の芸者さんとの違いは何か?とのお話がありました。関西の芸妓はお太鼓や角だしに結ばれることが多いそうで、東京の芸者は柳結び。腰の上で柳の枝のようにゆらゆらと揺れる帯は艶っぽくて粋です。帯の巻き方も逆だそうです。
映画やTVで見ていいなと憧れていたものの芸者さんのお座敷って一体どうなっているのかしら?と思っていました。
まずお席を回ってご挨拶とお酌をしてくれます。
お食事の進み具合を見て「お座付け」として唄や踊りを披露してくれました。
あづきちゃんが三味線、まい可ちゃんが踊ってくれました。
三味線の音色って優しくていいものだなと改めて思いました。
栄太郎さん、まい可ちゃんは兄妹だそうで息もぴったりの
踊りがとても素晴らしかったです。
美味しい秋田のきりたんぽ鍋をいただきながら
おしゃべりも弾みました。
向かい合った2人の間にビールの袴を置いて、唄に合わせて交互に袴に手の平を載せては引っ込める。
袴の上に手を載せた時袴をつかんで取ってもいいのです。台の上に袴がある時は手をパーにして、無い時はグーにしなくてはなりません。次第に早くなってどちらかが間違えたら終わりです。
意外に難しくて負けてしまいました。
負けたら罰ケーム、お酒をぐいっと飲まなければなりませんが私は弱いので少しだけいただきました。
お座敷遊びまで体験させていただいてとても楽しかったです。
江戸情緒たっぷり堪能させていただいた優雅なひとときでした。
フランスの方もいらしていましたが
きっと外国でも喜ばれるのではと思いました。
和の文化はやはりいいものですね。
気になるのは費用ですが意外とリーズナブルなのです。
それからまつ乃屋さんでは多くの方に体験していただけるようにイベントを開催されているそうです。
またきものあるき遊芸学校もあり
所作、お辞儀、立ち居振る舞い、接客実習、三味線演奏、お化粧、着付けなど学べます。
最後にはお座敷実習まであるそうです。
日常に取り入れられるおもてなしの心やマナーも学べると好評だそうです。
なかなか興味深いです。参加すると栄太郎さん達のように
しっとりと綺麗な所作が自然にできるようになるかもしれませんね。
「和服を着て江戸情緒を楽しむ会」とても素敵な会でした。
和服を着ると自然と気持ちも変わります。和服を着てしっとりとしたおでかけをこれからは楽しみたいと思いました。
また芸者が盛んだった頃の料理屋さんなども復活できるように、それから海外へ和の文化を伝えたいと熱い想いを語っていらした栄太郎さんの今後の活躍も楽しみです。
■まつ乃屋
http://www.geisha-matsunoya.com/
■吾作 秋田郷土料理