少し前の事になりますが…
初夏の陽気を感じる梅雨入り前、滋賀県の日野町というところでピクニックをしてきました。
日野町は滋賀県の南東部にあり、我が家からは高速で1時間ちょっと。
近江鉄道の日野駅の東側、日野商人街道沿いには江戸時代の街並みも残っていてぶらぶらするにはいいところなんですが、今回は駅の西側。
広ーい小麦畑にお邪魔してきました。
ピクニックの主催者は大地堂のひろせさん。
ディンケル小麦という古代小麦の、日本での栽培の第一人者です。
このディンケル小麦、なかなか日本での栽培は難しく、ひろせさんも研究に研究を重ね20年。
試行錯誤を繰り返されてましたが、今では土壌の分析・研究もできる研究所を併設した農舎も建てられるまでに。
京都の大学と一緒に研究されるそうで、今までの研究を自分だけのものにはしない姿勢が素晴らしいなと。大変な事も楽しさに変えて努力なさってる姿が素敵なのです。
さて、ピクニックのメニューは
・デュラム生ショートパスタ
・ディンケル小麦を使って作ったパン
・古株牧場のラクレットチーズ
・移動窯でタルトフランベ
ね。
とてもそそられるでしょ!
パンもチーズも大好き。
そして移動窯ってどんなん⁉︎と、期待大。
お天気だけが心配でしたが、日頃の行いですね。
とてもいいお天気でした。
実は、ひろせさんとお会いするのはこの日初めて。
というか、同行の友人以外は皆初対面。
ちょっと緊張して参加したのですが、いい人ばかり。
ひろせさんの人柄に惹かれて集まった方ばかりで、飲食関係のお仕事されてる方がほとんどでした。
輪になって自己紹介をした後、ラクレットチーズを。
チーズは大好きなんですが、本格的なラクレットチーズを食べるのは初めて。
こんな大きなチーズを溶かしてパンに乗せてもらって、テンション上がります!
早速、ディンケルパンと一緒にいただきます。
美味しーい!
次はデュラムを使ったクスクス風。
お野菜たっぷり、添えてあるチキンも美味しくてお代りしちゃいました。
そして私が一番釘付けになったのは移動窯。
いつか広いお庭のある家に住む事になれば!
我が家に欲しいなぁと、本気で思っているのです。
だから興味津々。
窯の周りをウロウロしたり、中を覗いてみたり。
この窯、手作りだそうで、どうやって作るのか真剣に聞きました。
すると。
タルトフランベを焼いていたシェフが、焼いてみたい人いる?と。
こんな機会滅多にない。
私やりたい!
と一番に手を挙げてやらせてもらいました。
まず、ディンケルで作った生地を伸ばして、チーズを塗り…
それをそうっと窯の中へ。
途中何度かグルっと回して焼き色を均一に。
焦がしてしまっては…と思って、もうこれでいい?と何度か聞きましたが、タルトフランベはフチを焦がすくらい焼かないとダメだそう。
まだかまだかと覗きながら、焦げすぎないように生地を動かします。
こんがり焼けたタルトフランベを切り分けて、シェフが仕込んで来てくれた信州サーモンのマリネにお野菜も添えて。
生地も香ばしく、フレッシュな野菜と肉厚な信州サーモンと相まってとても美味しかったです!
気候が良かったのはもちろんのこと、青空の下で空を飛ぶ鳥の鳴き声や、サワサワと渡る風の通り道を動く小麦の穂で感じながら癒されたひととき。
この地で採れた小麦を使ったパンに、この地で作られたチーズ。
生産者のお話を聞きながら、他の方々と美味しさを共有する。
最高に贅沢な一日でした。
ひろせさんの活動はこちらからチェックできます。