「日本一暑い町」(正確には「だった」)として有名な熊谷市へ
「雪くま」を食べに行きました。
「雪くま」は、熊谷市がブランド化したかき氷で、「地元のおいしい水から作った貫目氷を雪のようにふわふわに刷り、協賛店ごとに独自に考案したオリジナルシロップをかけたかき氷」です。
今回、私が食べたのは熊谷市妻沼の聖天山(しょうでんざん)にある「大福茶屋 さわた」の「ピヨピヨひよこのマンゴーちーず」(税込850円)。
思わず微笑んでしまう、かわいいひよこのかき氷です。
形を崩してしまうのはもったいないけど、とけてしまう前にマンゴーシロップがかかっているところから一口、ふわふわの氷が口の中でスーッととけていきます。マンゴーシロップが割にあっさりしていたので、ついているミルクをたっぷりかけました。食べ進んでいくと、中からカットされた「ちーず大福」が出てきます。
この「ちーず大福」、けっこう濃厚なチーズクリームが入った大福で、差し入れに人気のスイーツとしてテレビ番組で紹介されたばかり、今、話題のスイーツです。
この茶屋を経営するお菓子屋さんが製造していて、イチゴ味、ブルーベリー味もあります。もちろんこのお店でも買うことができます。(税別1個120円)。
お目当ての「雪くま」を食べて、話題の「ちーず大福」をお土産に買って大満足!
でも、ここまで来たからには国宝「妻沼聖天山(しょうでんざん)」の観光もしなければ…暑さのあまりかき氷が優先してしまいましたが、本来はこちらがメインです。
「聖天山」は、地元では「聖天様」と呼ばれ、あらゆる良縁を結んでいただける神様として親しまれてきたどこにでもあるような神社だったそうです。それが平成15年から8年かけた行われた保存修復によって創建当時の華麗な色彩が蘇り、江戸中期の貴重な文化遺構として平成24年に本殿が国宝に指定されました。日光東照宮を彷彿させる装飾建築物であることから埼玉東照宮とも呼ばれているそうです。
本殿の透壁内の拝観は有料(大人1名700円)で、地元のボランティアガイドさんによる歴史とみどころの説明を一日数回受けることができます。この日参加したのは、午後2時からの回でガイドさんは流れる汗を拭きながら丁寧に説明をしてくれました。
拝観口を入って正面にある「鷲と猿」は、木登り上手でいい気になった猿が手を滑らせて川に落ちそうになったところを鷲が助けている図で、鷲が聖天様で猿は我々を表しているそうです。パンフレットの表紙にもなっています。
壁一面に彫られた精巧な彫刻と色鮮やかな色彩に圧倒されます。そして細かくよく見ると、神様が囲碁やすごろくをしていたり、子供が竹馬やすもうで遊んでいたりと、みんな仲良く楽しそうでなんとも微笑ましい彫刻ばかりです。
猿がところどころにいて、いい味を出しています。琵琶の木につかまる猿は、意外なところに隠れています。聖天山を訪れる機会があったら、ぜひ探してみてください。
規模は小さいですが、それだけに近くで観賞することができて彫刻のモチーフも親しみやすくユーモラスで、とても身近に感じられる国宝です。
修復が終わってからまだ3年ですが、熊谷は暑いこともあって色の劣化が早く、見るならば色彩が鮮やかなうちがおすすめです。
帰りには、名物の「聖天ずし」を買いました。
大きくて甘辛いいなりずしです。
国宝もすばらしかったけれども、「暑いぞ!熊谷」のB級グルメに満足のお出かけでした。
■大福茶屋さわた
■妻沼聖天山
http://www.ksky.ne.jp/~shouden/