ようやく過ごしやすい気候になりましたね。
暑いのが苦手で夏はあまり出かけなかったのですが、美味しいモノは別!
お邪魔した中でも特にオススメの2軒を紹介したいと思います。
まずは奈良へ。
奈良公園から少し離れた場所にある
「萬御菓子誂處 樫舎」さん。
和菓子のお店なのですが、予約制の和菓子のコースがあるのです。
お店の奥にコース専用のカウンターがあり、そちらでいただきます。
まずはじめにお干菓子を。
目の前で落雁が作られるのを、ご主人のお話を聞きながらワクワクして見てました。
生のお干菓子なので、これをこのまま持ち帰ると帰宅の頃には粉末に戻っているそう。それを聞いて手で摘むのはドキドキしましたが、口に運ぶまでは崩れません。
口に入れるとホロリ。
美味しくて全部食べたいくらいですが、まだまだ始まったばかり。
これは葛焼き。
この分厚い鉄板はご主人オーダーのもので、かなりの分厚さ。
こし餡のお菓子の周りに葛粉を付けてじっくり焼いていきます。
ひとつひとつ、目の前で丁寧に仕上げていくのを見るのがとても楽しい!
実は私、お菓子好きが高じて10年ほど前に製菓の専門学校の通信教育を受けていたのです。
ご主人のお話もとても興味深くて、友人がいるのもすっかり忘れて1人でどっぷり、和菓子の世界に浸っておりました。
こちらの生菓子、もちろん間違いなく美味しいのはお解りいただけると思いますが、なんと! 真ん中の白餡は白小豆。
大抵は白手亡(てぼう)という大豆より大きめの豆で白餡を作る事が多いのですが、こちらは希少な白小豆なんです。
もちろん味も全然違う!
こんなに美味しいの食べたら、普通の白餡食べれへんわぁ…
そんなこんなで最後は鯛の最中。
これは出来立てをすぐ食べるよう、手渡しで。
この写真だけ撮ってすぐ、口に入れました。
パリパリ最中に温かい餡が美味しい!
それぞれのお菓子に合った飲み物も提供され、お腹いっぱいになりました。
和菓子は給水・加糖・加熱。
素材の良さを消さないように、なるべく手をかけずに作る。
そんな風におっしゃってました。
他にも為になるお話がいっぱいで凄く楽しかったです。
2階でもお菓子はいただけますが、ご主人のお話が聞けるカウンターは是非!オススメです。
さて、もうひとつは今年オープンした京都の茶藝館の「閑是」さん。
こちらも人気で予約がなかなか取れなくて、予定していたより先の訪問になりました。こちらではアフタヌーンティーを。
この日から夏のメニューに変わり、スパイシーだったり、涼しげだったり。
普段家で作る料理では思いつかない組み合わせがあったり、説明して頂く度に、へぇー!と感動が。
ひとつひとつ素材をいかした料理で美味しかったー。
料理が好きな友達と行ったので2人で唸りながら食べてました。
そして、沢山ある中国茶の中から1人ずつ好きなお茶を選び…
最後はデザート。
こちらも素材をいかした優しい味の物がたくさん!
お腹いっぱいになりましたが、罪悪感の少ないスイーツで、なんだか元気になってきたよう。
せっかくなので浴衣で行ってきました。
中国茶のおかわりは見よう見まねで。
去年、小慢で教えていただいたのを思い出しながら淹れてみましたよ。
美味しいお料理とお茶をいただきながら、いっぱいお喋り。
外は猛暑で汗だくでしたが、こちらにいる時間はゆったりと過ごせました。
どちらのお店も季節の物が味わえるので、そろそろ秋の美味しい物を食べに行かないと!
萬御菓子誂處 樫舎
(よろずおんかしあつらえどころ かしや)
カウンター席のご案内
閑是
(かんぜ)
どちらもInstagramでも発信されてるのでチェックしてみてください。