以前マリア・テレジアゆかりの宮殿をめぐる旅をしました。
ハプスブルク家の当主で名君と言われたマリア・テレジア。
史上唯一の女帝であり、戦時中も子どもを産み育て、政治にも関わりオーストリアを内側から強くし、危機的状況を救った人でもあります。
私は”歴女”ではないけれど、マリー・アントワネットを含む16人の子どもを産み育て、国を守るために政治にも積極的に関わったマリア・テレジアに1人の女性として興味を持ち、強く惹かれていました。
それがマリア・テレジアゆかりの宮殿をめぐる旅に私を掻き立てたのでしょう。
その名門貴族ハプスブルク家の600年の歴史の伝統やマナーを忠実に再現したウエディングを日本でも挙げられるようになり、オーストリア皇帝フランツ ヨーゼフの直径の末裔ゲーザ・フォン・ハプスブルク大公とその奥様が来日され、晩餐会へ伺う機会に恵まれました。
ハプスブルクウェディングとは。
600年以上、ヨーロッパ全土とアジアも統治したハプスブルク王室。“汝、オーストリアを結婚によって幸せにするべし”という家訓があり、ほかの王室との婚姻外交で領土を拡大した歴史がありました。
ハプスブルク家は芸術家を育てていた歴史があり、その芸術家の作品は建築、絵画、彫刻、陶磁器、銀食器や宝石から始まり、音楽、衣装、食事に至る生活全般を作り上げ、楽しむ事を伝統としていました。
バルトロメオ・マンフレーディ作『キリスト捕縛』しかり。それらは、宮廷での婚姻などの祝宴を通して洗練されていった経緯があり、ヨーロッパの歴史において最も栄華を極めたハプスブルク家のスタイル、文化、伝統のエスプリを結婚式を通して堪能できます。
晩餐会ではこの「ハプスブルク家流」結婚式を堪能しました。
伝統的なテーブルコーディネートにはハプスブルク家の紋章の入った大公認定のペーパーアイテムが使われていました。
結婚証明書には大公直筆のサインが入る・・ハプスブルク家認定の結婚証明書なんて重厚感があって素敵。結婚式当日にはゲーザ大公からの祝福電報が届くんだそう!
オーストリア皇帝フランツ ヨーゼフの直径の末裔ゲーザ・フォン・ハプスブルク大公と直接お話しできるとは!感激でした。
ゲーザ・フォン・ハプスブルク大公は美術史と考古学の博士であり、クリスティーズをはじめハプスブルクオークションハウスなどの議長を23年間務めたそうです。また、インペリアル・イースター・エッグで知られるファベルジェ研究の世界的第一人者でもあり、メトロポリタン美術館など世界的な美術館にてキュレーターとしてファベルジェ展覧会を成功に導いた功績も。オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの直系の末裔であり、旧東ドイツ南東部最後の王の孫でもあります。
そして、楽しみにしていた『ハプスブルク・フランツ・ヨーゼフ1世 晩餐会メニュー』。ハプスブルク家の歴史的な人物が好んで食した伝統料理です。
ドイツ・ザクセンの国王 皇后の訪問を祝してオーストリア ハンガリー帝国フランツ・ヨーゼフ・カール・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲン1世陛下がウィーン・ホーフブルグ王宮に於いて主催した夕食会のメニューが再現されています。
ケイパー、オニオン、マスタード及びチャービルで風味付けされたラビゴットソースで飾り付けられた鮭のステーキ。オリジナルメニューにキャビアを添えて
ビクトリア女王にちなんで名付けられた海老とトリュフのムースが詰まったパフペストリー
オリジナルメニューにビスク風味のグーラッシュソースをプラスして
牛のフィレ肉
オリジナルメニューにオーストリアワインで煮込んだツヴァイゲルトソースを添えて
宮廷で提供された伝統的なスイーツ 。いちごとホワイトコーヒーのアイスクリーム
その他、ハプスブルク家のキプフェルン マリーアントワネットがフランスに広めたお菓子 、ザッハートルテや皇妃エリザベートらハプスブルク一族に愛されたケーキも。晩餐会のコースメニューは感動の連続でした。
ハプスブルク流のウエディングは伝統的でゴージャスなジュエリーやドレス、伝統的なテーブルコーディネートとハンガリー帝国の皇帝が愛したコース料理で列席者をもてなします。花嫁はプリンセス気分を味わえることうけあいです。
日本とハプスブルク家は伝統を重んじるという点で共通点が多いと思います。そういう意味でも日本人と相性のいいウェディングだなぁと感じました。
ラグジュアリーでロマンチックなハプスブルク家流の挙式、晩餐会に終始うっとり〜なひとときでした。
「ハプスブルクウエディング」は結婚式場デュオ ドーモ(恵比寿)やアンジェパティオ(渋谷)で12月からプランをスタートするそうです。
これから大人婚を挙げる友人にオススメしたいし、この先、息子が結婚する際の参考にもなりました。