「朝活」という言葉もすっかり浸透し、お仕事前にヨガや英会話など、ご自分の自由な時間を楽しまれる方も増えてきましたね。
Ourage世代の私の朝活といったら、自己啓発というよりは居心地のよいカフェでおいしいコーヒーを飲みながら一日のスケジュールを確認したり、本を読んだり、ゆったりとその日のスイッチを入れることがメイン。
自宅で同じ事をしても良いのですけれど、朝一番のコーヒーを、誰かに淹れていただける幸せを味わいに行くのも、たまには許される贅沢なことだと思っています。
今回は最近お気に入りの「朝活」にぴったりのカフェをご紹介したいと思います。
2018年の12月にオープンした「調理室池田」。
お店は川崎市中央卸売市場北部市場という、ちょっと特殊な場所にあります。朝早くから活気あふれる市場の一角に、市場からのイメージからは想像できないようなおしゃれなカフェができたという噂はSNSであっという間に広がりました。
営業時間は早朝7時から13時頃まで。(変更の場合もありますのでSNSでご確認願います)さすが市場内のお店ですから、早朝からのオープン。
市場で忙しく働く方々が手早く召し上がれるようにと考えられた看板商品のサンドイッチをはじめ、飾らない優しい焼き菓子が朝から並びます。朝早い時間は市場の関係者や買い出しに来られたお店の方々、9時頃からは一般の方が訪れるようになるでしょうか。時間内に予約でランチもいただけます。
おすすめしたいのは定番のツナサンド!
オーナーの料理研究家・池田さんが、市場内の水産部から仕入れたマグロを、自家製のツナに仕立てて挟んだツナサンドは絶品です!
ツナサンドというとフワフワのパンにマヨネーズたっぷりの物を連想しますが、ちょっと違うのです。こんな“オトナなツナサンド”は今まで食べたことはありませんでした。
トーストしたパンにツナとチーズ。マヨネーズももちろん自家製。そこに混ぜた甘酢漬けがポイントになっているでしょうか。何を混ぜているのかは、是非食べて確認していただきたいと思います。
実はこのツナサンド。食べてみたいというお友達続出で、女子会の手土産にもしたこともあります。(お持ち帰りは衛生面など自己の責任のもとでお願いいたします)
お店ではパンを焼いてくださいますが、焼かずに持ち帰り、食べる前にトーストすることで、お店と同じようにいただくことができました。皆さんに喜んでいただけて良かった!!
サンドイッチのほかには、ウイークエンドやヴィクトリアサンドイッチケーキ、パウンドケーキ、スコーンなど、海外のご家庭でおやつに作っているような、毎日いただいても飽きの来ない優しい焼き菓子が常時2~3種類並びます。
ヴィクトリアサンドイッチケーキやスコーンにつける、旬の果物を使ったちょっと甘めのジャムも自家製です。
SNSで池田さんが発信するお知らせで、今は“イチジク”とか“杏”とか、その時の旬の物がわかるのも嬉しい。どんな風なお味に仕上がっているのだろうかとワクワクしながらお店に伺います。
市販品ももちろん美味しい物はありますが、お店の方が自ら作られた物をいただける安心感というのは、なによりも贅沢なことだと思います。
そしてこちらのお店の特徴は、アンティークを扱うお店でもあること。二階は、池田さんのご主人のアンティークギャラリーとなっています。
小さな窓から入る朝の美しい光の中に並ぶアンティークは、フランスやイギリスの物を中心に、実際に今の生活にも使える物ばかりです。アンティークは特に出会いが大事。長い時間を経て私のところに巡ってきたご縁を大切にしたいと思いながら、いつも拝見させていただいています。
その品物の年代や場所などを丁寧に教えてくださるのはもちろん、お皿などはどんなお料理に使ったらよいかなどのアドバイスもいただけるので安心して購入することができます。
市場で「朝活」されている方々のためにはじめられたお店も、池田さんのお人柄やサンドイッチやお菓子のファンがたくさん訪れるお店となりました。市場の活性化にも一役買っているのではないかと思えるお店でもあります。
いつもの町中やショッピングセンターとはまた違った空間にある居心地の良い素敵なカフェ。おいしい朝食と優しいスイーツで朝から満たされる時間をお過ごしください。