今回お邪魔したのは、世界でも活躍しているフラワーアーティスト川崎景太さんの「花のメッセージ展」
表参道にほど近い、ワールド北青山ビル1Fというアクセスも良い場所だったのでお仕事帰りに寄らせていただきました。
恥ずかしながら私、「フラワーアート」とは花を芸術的に飾るのだろうといった漠然としたイメージしか無く、今回作品を拝見させていただきその奥深さに驚愕してしまいました。
ワールド北青山ビルのエントランスを入ると、春の優しく可愛いらしい花の屏風が出迎えてくれます。
屏風に見立てたお花たちは、開催期間中に蕾から開花までを計算されて生けられていて毎日違った表情を見せてくれるそうです。
会場の中は4つの異なるメッセージによって構成されています。
それぞれの作品に合わせたプリントがされているオーガンジーの布が何層にも重なり、作品を優しく包んでいます。見る角度やライトの当たり方によって主役が変化していきますよ。
かすみ草とバラが主役の「白から始まる世界」
「透明かつ純粋無垢な色に、貴方の夢や理想の生き方をポジティブに写し出してほしい」という思いの作品。
かすみ草とオーガンジーの組み合わせは、ほとんどの方が花嫁さんを連想されるのではないでしょうか。
新生活、幸せな未来への夢という印象でした。こんな素敵な作品の前で、もう一度ウェディングドレスを着てみたい(笑)
チューリップが主役の「フレッシュエナジー」
命の輝きや、生命力の偉大さを表現した作品。
とってもポップで若々しさを感じます。
色々な表情をもつチューリップたちが森の中でお話ししているような作品でした。
ダリアが主役の「赤にみる情熱」
血の通った人間らしさ、ヒューマンレッドをイメージした作品。
中央に鎮座する生き生きと迫力のある大倫のダリアと、その周りを囲む大きくプリントされたオーガンジーのダリア。少し離れた場所から見ると、より作品のメッセージが伝わります。
ユリが主役の「ネイチャームード」
花の色や香り、形を「花が本来持っている才能」として表現。人間本位の花文化から花本来の文化へシフトすることで、いつか地球が「ONETEAM」になるという願いがこもった優しい作品。
個人的な印象ですが、凛とした表情のユリと、母性を感じる桜が女性のしなやかな強さを感じさせます。
ちなみにこちらは東京で最初の桜。この作品は表参道に面したガラス張りのコーナーに展示してあるので、表参道を歩く人にも桜が見えるような粋なものとなっていました。
ガラスから差し込む光と室内のスポットライトが絶妙に計算されていて、時間帯によって見え方が変わってくるそうです。
ひとつひとつのこだわりと完成度が凄すぎます!
4つの作品の他にも
苔で作られた森の奥のような箱庭や
写真と花を組み合わせた作品など、
様々なアートの世界に花を共存させるといったイメージの作品が数多く並んでいました。
私の写真でその素晴らしさが伝わるか不安ではありますが、結論から言うと
「フラワーアートは生で見て欲しい!」
3月27日~4月12日まで ホテル雅叙園東京・百段階段でも作品が展示されるので興味のある方はぜひ生で見ていただきたいと思います。
今回作品をご案内していただいたのはクリエイティブディレクターの井上さん。
ひとつひとつ説明をしてもらいながら作品を見ることができて大満足の1日でした。
ここワールド北青山ビルでは無料の展示会やイベントをたくさん開催しているそうで、そこで気になった「わたしとコートと■展」という謎なタイトルの作品展にも興味があるので、また皆さんにご報告したいと思います。