新型コロナウィルスの影響での外出自粛生活、皆様如何お過ごしでしょうか?
旅行やおでかけのお約束ができないだけでなく、仕事や学校にも影響が出ています。益々緊迫したムードが高まっていますのでテレビを見るだけでもストレスを感じる方も多いと思います。我が家も主人のテレワークが始まり、私自身は去年から師範取得を目標に通っていた書道の学校も休講になってしまいました。
外出自粛により増えたおうち時間。
初めての状況で初めは戸惑いましたが、ここは書道の自習時間に使おうと決めました。
授業では師範資格を取るための知識、技術を詰め込まれてきたので今まで課題をこなすことに必死。ゆっくり復習をしたり、苦手な個所の練習をする時間がありませんでした。
幸い、お世話になっている先生が郵送での添削をしてくださるとのこと!本当に有難いことです。空き時間はできるだけ墨をすり、筆を持つことに決めました。毎日を目標にしています。
幸い、書くことが大好きなのでストレス発散にもなっています。
課題は『仮名書道』。
こちらは習い始めたころに使用していた教材です。
変体仮名、始めは読むことさえできませんでした。
最近はなんとか読むことは読める?!(一部読めないものもあり!)書くことは・・・まあ難しい!!
『あ』だけでも安・阿・悪
『い』は以・伊・移・意
焦らず、気長にマイペースに学ぼうと思います。(笑)
今は高野切第三種(『古今和歌集』の現存する最古の写本)を課題に練習しています。一枚のお手本から何十枚も書いて練習しますが、それでも先生に添削していただくと赤文字で沢山書き込まれて戻ります。
先生の分かり易いアドバイスで自分の悪い癖、欠点がよくわかるようになりました。
子供のころ少しだけやっていた進研ゼミの赤ペン先生を思い出しながら楽しく自習させて頂いております!
尊敬する先生の存在は自習時間の励みになります。
昨日よりも今日、少しでも上達したいと思いながら。
そして、以前美術館や博物館で購入した作品集を眺めることも愉しみの一つ。
作品集や図録は買ったもののなかなかゆっくり見る時間が取れず、本棚に眠っていたものが今は大活躍です。
こちらは以前国立博物館で開催された『両陛下と文化交流~日本美を伝える』で紹介されていた源氏物語図画帖です。
源氏物語の全五十四帖の場面。それぞれの物語分の一部とその内容に対する場面を絵で表した色紙を張り込んだ画帖。その中の若紫です。美しいですね!
『雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちに籠めたりつるものを とていと口悔しと思へり』伏せた籠の中に閉じ込めて置いた雀を逃がしてしまい、残念がっている若紫を外から見ている光源氏。
学生時代、源氏物語を授業で習い、
女子校でしたのできゃーきゃーと、漫画やドラマでも夢中になった思い出が蘇ります。時間がある今、読み返してみたいなと思います。
もう暫く外出自粛が続きそうですね。
時々ネガティブな感情がわいてくる日もありますが、書に限らず、好きなこと、夢中になることに救われています。
一日も早い終息を願い、終息後には大好きな友人と美味しい外食を楽しんだり、大好きな美術館、博物館に足を運んだり、その日を楽しみに、もう少し!! 皆様も一緒に頑張りましょう!