神頼みシリーズ第二弾は、待乳山聖天(まつちやましょうでん)です。正式名称は本龍院といいます。浅草寺の支院の一つでもあり、浅草駅から10分ほど歩いた七丁目のあたりにあります。
この辺りはあの有名な池波正太郎の生誕地としても知られています。
待乳山聖天の御本尊は大聖歓喜天。十一面観世音の化身とも言われ、商売繁盛や健康など幅広いご利益があるそうです。面白いのが参拝の方法。こちらでは大根を丸々一本お供えするのです。大根は深い迷いの心や怒りの毒を表していて、お供えすることで心身を清めてくれるそうです。
境内のあちこちにも二股の大根の紋が使われています。大根は良縁祈願や夫婦和合のお利益があるそうです。また同じくよく使われている巾着は商売繁盛のご利益があるそうですよ。
なお、お供えした大根は、翌日下げられて、神様のお下がりとして参拝者が持ち帰っていいそうです。食べたら運が上がりそうですよね。
本堂は開堂時間であれば中に入ることができます。入ってみると正面にはこんもりと盛られた大根の山が。お祈りしている方も多いので、邪魔にならないよう静かにお参りします。
また、中は写真撮影禁止なので注意が必要です。
本堂の裏に回ると、こんなお稲荷さんが!
道灌さんのように文武両道、人望熱い人になれるかな?
こんなご時世だし、もっとしっかりお参りしたい!という方には、浴油という祈祷をお願いする方法もあります。浴油とは聖天独特の祈祷方法。元々パワフルな聖天様は日々私たちの「貪り」の心を取り除いてくださっているそうです。その汚れ(?)を取り去り供養するための祈祷方法なのだそうです。
私たちで言うところの温泉みたいなものかな??
こちらをお願いすると7日間祈祷した後、お札やお守りを頂けます。どうしても叶えたい願いがある方は試してみるのもいいですね。郵送でも申し込めるそうですよ。
境内を巡っていると、なんと小さいロープウェイみたいな施設を発見!
「さくらレール」と言って駐車場と寺務所、境内をつなぐスロープカー(というそうです)で、誰でも無料で利用できます。実はこの待乳山聖天の本堂は結構高台にあり、下の駐車場からは何段も階段を登らなければなりません。そのため、足腰が悪い参拝者のためにこのような施設が準備されているんです。もちろん、足が丈夫でも乗れますよ。私も乗ってみましたが、なかなか楽しいです。
また、こちらには無料で楽しめる庭園もあります。
入場時間に制限があり、今回はすんでのところで入場は叶わずだったのですが、ツツジや藤棚などがあるそうです。遠目でも桜の木がゴージャスで、広さも結構ありそう。鯉が泳ぐ池もあるそうで、季節それぞれの花の時期には素敵なおでかけスポットになりそうですね。
座禅会や写経の会など、実際に参加できる催しもたくさん実施されているみたいなので、興味のある方は問い合わせてみてくださいね。
盛りだくさんのお参りが終わったら、本筋の浅草寺にもお参りしましょう。
にぎやかな町はやっぱりいいですね。