過ごしやすい気候になりました。
秋は1年で一番好きな季節。
食欲の秋、運動の秋、そして…芸術の秋!
9月19日から1ヶ月間京都で開催される「Kyotographie 2020」に行ってきました。
Kyotographie とは、ルシール・レイボーズさんと仲西祐介さんが共同創立・ディレクターをなさっている、日本では数少ない国際的な写真祭です。
国内外の写真家の作品が京都市内の各所に展示され、あらゆる人を対象とした教育プログラムも開催されています。
2013年から毎年春に行われているのですが、8回目の今年は新型コロナの影響で秋に開催となりました。
初日のイベントにご縁があって招待していただき、参加してきました。
場所は京阪出町柳駅から少し歩いた出町柳枡形商店街の一角にある、通称DELTA。(DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space)
Kyotographie 開催時だけではなく1年を通じて展覧会やイベントなども行われるそう。
カフェやホテルも併設された、開かれて気持ちのいい場所でした。
今回は香港の写真家ウィン・シャさんと、キュレーターのカレン・スミスさんのトークショー。
本来ならお二方とも京都に来ていただいての開催予定でしたが、この状況なのでオンラインの開催に。
ウィンさんは、映画監督ウォン・カーウァイ氏の元専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーで、映画好きならその作品は一度は目にした事があるかも。
音楽アルバムのジャケット写真や、日本でもファッション雑誌の写真も撮られています。
ウィンさんとカレンさんのお話はとても興味深く、どんどん引き込まれていきます。
会場には同時通訳の方がおられて目の前で通訳してくださるのですが、私も足りない知識を総動員してなんとか英語も聞き取りたくて集中。あっという間に時間が過ぎてしまいました。
その中で、今回のウィンさんの展示会場がとても素敵な場所で展示も素晴らしいとカレンさんがおっしゃっていたので、数ある会場の中でもまずはじめにお邪魔しようと日を改めて行ってきました。
ウィンさんの会場は室町通りにある
「誉田屋源兵衛 竹院の間」。
創業280年を超える帯匠です。
立派な店構えに赤が映えますね!
靴を脱いで中に入ると…
なんてステキなんでしょう。
ドドンとぶち抜きの広間に、帯の様に作品が並びます。
薄暗い室内を進むと
外からの日も差してまた雰囲気も変わります。
広間ごとに変わる、壁紙やふすまの柄もステキ。
ここは絶対見てほしい!
この辺りの色っぽさや艶っぽさもグッときます。
赤の色が印象的。
人の持つ生々しい感じも伝わってきます。
その他映像もあり、会場のゆったりした雰囲気を味わいながらウィンさんの世界に浸れます。
予定がなかったら何時間でも過ごせそう。
夕方の薄暗い時間に見るのもいいと教えていただいたので、また遅い時間にお邪魔します!
そこからひと駅分歩いて「伊藤佑 町屋」へ。
こちらは取り壊す前の町屋が会場です。
マリアン・ティーウェンさんの作品を観ました。
マリアンさんの作品はツアーでのみ鑑賞でき、予約優先です。
オランダ出身のマリアンさんは1月から4月まで京都に滞在し、京町家の内部を壊しながら出た廃材を使って作品にされています。
この写真にある全てが町屋の廃材なんです!
実際は少し埃っぽいんですが、細かく重ねられた廃材が層になって美しい。
立体的で迫力がありました。
その他にも京都府庁やお寺、ステキなギャラリーが会場で作品はもちろん、会場に行くのも楽しみのひとつ。いい機会をいただきました。
Kyotographie開催中、土日祝日はスポンサーのBMWの電気自動車「i3」が会場を結びます。
なんと、パスポートを持っていたら無料なんです!
私はまだ乗れてないのですが、10月18日の最終日までに乗って他の作品も観に行こうと思っています。
そして、京都は遠かったり外出を控えてらっしゃる方にもKyotographie2020を楽しめるよう、オフィシャルウェブサイトにコンテンツが公開されています。ウィンさんがお話されているのも見れるのでぜひぜひ。