感染拡大前に、和歌山県の南紀白浜へ流行のワーケーションへ。南紀白浜の文化にも触れてまいりました。
関東からは少し遠い気がしていた南紀白浜ですが、羽田から直通の飛行機に乗っていくとなんと1時間15分。さらに夕方の特便割引を使うと片道1万円程で行けてしまうのです。。
今回宿泊したのは「ホテル シーモア」さん。なんと開放的なロビー。
リゾートホテルなので、お部屋は全て2ベッドルーム以上。
私はこの旅、お一人様なのに広々2ベッドルーム
もったいないと思いつつ贅沢に使わせていただきました。
ラウンジから見えるテラスにには海を一望しながら寛げる大きな足湯があります。
足湯に浸かりながら何時間でも海を眺めていられますね。
館内には本格的なパン工房があってずらっと美味しそうなパンが並んでいます。パンが並んでいる写真の奥がガラス張りのパン工房になっていて、焼き上がったパンがすぐに並びます。
もちろん館内にはレストランも入っているのですが焼き立てのパンとコーヒーを持ってテラスで朝食が楽しめるなんて最高です。
海を眺めながら、コーヒー片手にテラスでリモートワーク。
この平日は家族連れも少なく、こちらのホテルのテラスはとても広いので集中して仕事がはかどりました。(そのはずです笑)
南紀白浜と言えば「白浜温泉」。ホテルの露天風呂からの景色が素晴らしいこと。
視界を遮ることがなく太平洋を一望しながら温泉を堪能することができます。
大人のゆったり旅を満喫するには最高のホテルです。
さて実は今回、ワーケーションの場所を白浜にした目的のひとつはこちらの絵本との出会いでした。
この絵本を読んで、エルトゥールル号遭難事件というものと、その後のトルコ共和国と日本との関係に感動し旅の場所に決めました。
エルトゥール号遭難事件とは1890年(明治23年)に和歌山県の紀伊大島沖でトルコの軍艦エルトゥール号が岩礁に激突し沈没し587人が命を失うという惨事が起こったのですが、その際に紀伊大島の島民が命がけで救助を行い、その後も救助された69人のトルコ人たちが国へ帰れるようになるまで献身的に支えトルコ国民に大変感謝されたそうです。
そしてその後のお話しが素晴らしいのです。
遭難事故から95年後、イランイラク戦争でイラン在住の日本人200人以上が脱出できず途方にくれていたところ、トルコ政府が日本人救出のために2機のトルコ航空機をテヘランへ派遣。215人の在留邦人を救出したのです。その時、テヘランには500人以上のトルコ人が在留していて彼らは陸路を車で脱出するしかなかったというのです。
トルコ政府はこの時
「私たちは、95年前の日本人の恩を忘れていません。」
と語ったそうです。95年も前の恩を返すなんて凄いです。それは親から子へと語り継がれてきたからこそです。
優しい気持ちになれるお話は、風化することなく代々伝えて行きたいものです。
そしてこのお話を伝えて行きたいと話されるのが白浜で唯一トルコ料理が楽しめる「紬カフェ」のオーナー本田さんです。本田さんは年に何回もトルコへ足を運び、トルコ共和国の素晴らしさを伝える活動をされています。
こちらが「紬カフェ」
入り口を入るとすぐに沢山のトルコランプが出迎えてくれます。
ここは貸し出ししてくれるトルコの衣装を着て撮影ができインスタスポットとなっています。
トルコランプの幻想的な灯に包まれて素敵な写真が撮れそうです。
店内はトルコランプだらけ。
もはやカフェではなくアートギャラリーのようでした。
数えきれないトルコランプの他にも手作りのアクセサリーを作れるコーナーや可愛い色使いの食器もたくさん置いてあります。
気に入ったトルコランプや食器、アクセサリーなどは販売もしてくれます。
目移りしてしまうほどの可愛い食器の数々
もちろんこちらではトルコ料理もいただくことができます。
トルコ料理と言えば「ケバブ」。ケバブライスからサンドウィッチやケバブチキンを使ったピザなどもいただくことができます。
お店のコンセプトは
「南紀白浜で1時間のプチトルコ旅行へ」
納得のトルコ感!
私が読んだ絵本も置いてありました。皆さんにもぜひ読んでいただきたい1冊です。
南紀白浜には海の幸の美味しいお店がたくさんあると聞いていたのですが
半分仕事の1泊2日のワーケーションだったので、食べてみたかったお店を制覇することが出来なかったのです。ところが、南紀白浜の選りすぐりの5店舗6種類のお味が家庭でも楽しめるようにと通販も始まったと聞き
全部を制覇するには3日はかかりそうだったのでお取り寄せして、家に帰ってから自宅で味わうことにしました。
1人でふらっと南紀白浜。
心地よい海風と青空、温泉とグルメ、そして文化とショッピング。最高のワーケ―ションでした。