時期的に初詣ではありませんが、なんて言うんでしょう? ともかく、行ってみたかった神社へ。
昨年10月、天皇陛下即位を記念して建てられた「牛島の撫で牛」に会いに、秋田県秋田市、牛島という地域にある三皇熊野神社・里宮(さんこうくまのじんじゃ・さとみや)へ。
曇りのち雨で、シャキッとしないお天気でしたが、住宅やお店、会社や医院などが建ち並ぶ中に現れた鳥居は、赤がいっそう鮮やかで目を惹きます。
中へ進むとそこに、地名である牛島の牛、そして今年の干支である丑、白御影石の台座に黒御影石の牛がどっしりと座ってました。
牛を囲んで十二支が刻まれた珠が並んでいます。撫で牛という名の通り、牛を撫でて祈願をするのですが、それぞれの願い事によって撫でかたが違います。
私の願い事は商売繁盛。こちらはまず自分の干支の珠を撫で、次に牛の脚を撫でたあと、巳の干支の珠を撫でる。さらに、一獲千金を願いたければ、牛の角を撫でる。
感染症予防のため、撫でる仕草でもよいとのこと。ちゃんと触って撫でたい場合は、置かれている消毒液でしっかり消毒してから。私は消毒して直に触り、もちろん角も撫でてきました!
奥へ進むと、手水舎にも消毒液が置かれ、手水のかわりにシュッシュッ。
さらに奥の社殿で参拝、振り鈴は撤去されています。
参拝の仕方をよく読み、ちょっと間違えながらもしっかり拝んできました。
神社へ行くと必ず買うおみくじ、今回は大吉!
交通安全のお守りと、お財布などに入れて持ち歩くお守りは、災難除け・運気上昇のものを。
今回は里宮だけでしたが、次の機会があれば本宮へも行ってみたい。創立年月日は不詳の三皇熊野神社ですが、延暦(えんりゃく)23年に坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が、祈願が成就したお礼に再建したと言われているそうです。
坂上田村麻呂というと、「朝ぼらけ……吉野の……」というような歌が百人一首にあったような?子孫の歌でしたか?記憶が曖昧ですが、小学生の頃に夢中になったことを思い出し、歳を重ねた今、また百人一首に触れてみたくなりました。
ちなみに、牛島という地名の由来は、諸説あるようですが、秋田藩の佐竹のお殿様が、昔々秋田入りした際、この土地に牛を放牧したという説があり、緑豊かな土地で草をはむ牛たちの姿を思い浮かべ、微笑ましく感じた私なのでした。
牛島の撫で牛と記念撮影をして、なんとなく「ありがとうございました」と呟いて帰ってきました。
神事に触れると、厳かな気持ちになり、ありがたいと感じるものですね。
サイトにはご由緒などが詳しく記されてますので、興味のある方、ぜひ読んでみてください。