新しい生活様式の影響でおうち時間が長くなり、我が家では動画共有サイトや配信サービスを利用する機会が多くなりましたがたまたま見ていたミュージックビデオの撮影場所がものすごく幻想的でとても気になってしまい、お散歩がてら見に行ってみることにしました。
その場所は、横浜市南区にある【大原隧道】。
紫色の焼過煉瓦と花崗岩が特徴的なトンネル坑門の大原隧道は昭和3年(1928年)に関東大震災の復興事業の一環として横浜市水道局により水道本管を敷設するためのトンネルとして完成しました。現在も西谷浄水場から蒔田・磯子方面への水道本管が埋設されています。
この古典的なトンネル坑門のデザインが評価され、2000年に横浜市認定歴史的建造物、2006年に土木学会選奨土木遺産に選定されました。
この馬蹄型トンネルの【大原隧道】は、前述したようにドラマや映画、MV、TVCMなどで数多くの撮影に使用されているスポットです。
トンネルは全長254m、トタンに覆われた果てしなく続く1本道を照らすのは一定区間に設置されている蛍光灯のみ。
トンネル入り口のレトロな雰囲気とは一転して、トンネル内部は無機質でモノクロな世界が広がっています。
画像ではかなり静けさが漂うミステリアスな雰囲気になっていますがこのトンネルは、小高い丘にある閑静な住宅街につながっていて住民が日常的に使う歩行者道路ですのでご安心を(笑)
大原隧道を抜けた坂の上には、季節の花や木々に囲まれた清水ヶ丘公園があり、この公園の丘にそびえ立つシンボルツリーは横浜出身のミュージシャン「ゆず」のPVに使用されたことから「ゆずの木」として有名なんだそうです。
昭和~平成~令和と時代は流れて、自分が歩んできた人生をこのトンネルに重ね合わせてみたら、暗くて長く続く道だったとしても1歩1歩前を見ながら歩いて行けば必ず出口は見えてくるんだなと思った瞬間でした。
OurAgeのおでかけ女史組を見て下さっている読者さまも、先が見えないコロナ禍で不自由な生活を強いられることもあると思いますが、暗いトンネルの先には、必ず光に満ちた出口があると思うので、この危機を一緒に乗り越えていきましょうね。