先日、両親の散歩に同行し
「両親が、元気なうちに旅行に連れて行きたい」
と思ったMocaですがそもそも、介護を受けるようになったら旅行に行けないのかと考えてしまったのです。
世の中には介護を受けるご高齢者は、たくさんいます。
上のグラフを見てもわかるように85歳以上になると約60%の人は介護を受けています。
介護現場で、お仕事をしていた時に
「また旅行に行きたい」
「故郷にもう一度度帰りたい」
と希望される方はたくさんいらっしゃいました。また、施設に入居されている方にとっては通院だけでも外出できるのが楽しみな日だったり、近所のお散歩でも心待ちにしていました。
「介護を受けるようになってからの旅行」
はさせてあげたくても、家族が介護しながらの旅行は本当に大変なので、どうしたら良いのか・・・。
そんな中でぴったりの旅を発見しました! とても素敵なのでご紹介させてください。
「CareTEX」という介護用品や介護施設向けサービスに特化した専門店が、年1回東京ビッグサイトで開催しているのですが、その旅はこちらで出会いました。
その名もずばり
「夢たび」
日帰り旅行でも専門資格(介護福祉士・社会福祉士・ヘルパー2級)を持ったスタッフがずっと付き添ってお食事や、お風呂、移動、トイレ、服薬・・・などなど身の回りのことをお手伝いしてくれるそうです。希望があれば、同室に宿泊もしてくれます。
介護の現場での経験が長かった私は、
「バリアフリーが進んだと言っても、車椅子を使用して移動できる場所は限られているように思えるのですがどうなのでしょうか?」と疑問に思って、質問させていただきました。
「旅行は全てセルフオーダーになっていてお客様と一緒に場所を決めて、安全なルートや車椅子などでも楽しめる場所を探してからコースを作ります。ご自宅や介護施設までお迎えにいきます」とのこと。おひとりおひとりの状況に合わせて、全てスケジュールを作ってくれるなんて素敵!
社長の秋吉さんにこの旅行会社を始めようと思ったきっかけをお伺いしました。
秋吉さんは介護施設も運営されていて実際に現場でのお仕事も、高齢者のことも良くご存知でした。現場で働く中で、ご利用者様に旅をさせてあげたい。その思いでこの会社を立ち上げたそうです。
札幌で会社を立ち上げお仕事をされていたそうですが、関東圏でのお客様からのお問い合わせが多く、昨年東京でもスタートされたとのこと。しかし、直ぐにコロナで旅行が出来なくなってしまいました。
そのような状況下でも、少しでも旅の気分を味わってもらいたいと現在はスタッフが現地に行ってオンラインで繋ぎ、実際にお買い物をしたり、見たい景色を映したり、現地の方と実際にお話しが出来るようにしたりというような企画もされていました。
北海道という土地柄もあり、介護施設でバーチャル物産展なども開催しているそう。オンラインでも実際に現地の人と話しながらお買い物が出来るなんて楽しそうです。
オンラインも良いのですが、やっぱり実際に旅に行ってもらいたい。実際の旅は、どんなスケジュールになっているのか見せていただきました。
お手洗いのポイントなど、細部まできめ細かくスケジュールされていました。イルカショーを見たり、お寿司を食べたり、お花を見に行ったり全く普通の旅が楽しめるのだと知り感動しました。
早く、みんなが旅を楽しめる世の中に戻って欲しいと願います。介護を受けるようになっても旅を諦める必要が無いんだということをみんなに知ってもらいたい、という気持ちを伝え、実際の旅のお写真をお借りしました。
コロナになって離れた家族に会えない方が多いと思います。親孝行は思い立った時に、するべきだなと思う今日この頃のMocaでした。