埼玉県熊谷市にある熊谷総鎮守の神社「髙城神社(たかぎじんじゃ)」。
天正18年(1590年)の豊臣秀吉による小田原攻めの際に焼失したのを、忍城(おしじょう)主である阿部忠秋・阿部正能親子により寛文11年(1671年)に再建されました。(忍城は現在の行田市にあります)
この時に再建された本殿と拝殿は、現在も当時の面影そのままに残されているそうです。因みに、本殿・拝殿・手水舎以外の建物は熊谷大空襲によって消失しています。
神話の神・高皇産霊尊(たかむすびのみこと)を祀っている神社で縁結び、商売繁盛、家庭円満の神として崇敬されています。
髙城神社拝殿
髙城神社本殿
御神木は樹齢800年以上の巨大なケヤキ。
洞(うろ)が広がり、中から外の光がはっきり見えます。
境内には他にも樹齢600年以上のケヤキがあります。
その他にも、境内には熊野神社や天神社などの摂社や末社があり、熊谷酉の市起原碑など、多数の記念碑があります。
ちょっと珍しい記念碑だなと思ったのがこちら。
青銅常夜燈
熊谷市の有形文化財に指定されていて、天保12年(1841年)藍染業者によって奉納されました。
江戸時代の後期、武州紺と呼ばれる綿織物が生産され、羽生を中心とする北埼玉一帯で盛んに取引されていました。燈籠の台座には江戸・川崎・桐生・高崎・京都などの150もの藍染業者の名前が刻まれていて、髙城神社が厚い崇敬を受けていた資料としても、藍染業者の盛況を知る記念碑としても貴重なものです。
髙城神社社務所
最後に書き置きの御朱印をいただいて帰りました。
髙城神社は、日本一長い「おみくじ」と丸くて可愛い「むすび玉」に願いごとを書いて中に入れて神社に奉納するのが有名で人気です。
現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、手水舎と日本一長い「おみくじ」は中止(再開未定)。丸くて可愛い「むすび玉」は購入することができます。また落ち着いた頃に、参拝しに訪れたいです。