芸術の秋を堪能してきました。
お寺でバイオリンとヴィオラの演奏会です。
久しぶりに夜のお出かけ、行って来ました!
実は私、10年ほど前にドイツ語を習いに行ってまして。
夜の授業だったのもあり学生さんが多く、私みたいな渡独の予定もない普通の主婦は珍しかったのですが、その時に仲良くなったのが大学を卒業したばかりの瑶子ちゃん。
今回ヴィオラを演奏してくれた彼女です。
彼女はその後、すぐドイツに留学。
私は細々とレッスンを受けてましたが、
「日本で習うだけでは、試合をしないサッカーの練習と同じ!ドイツでドイツ語使わないと意味ないやん!」
と、訳のわからん理屈をこねて1人、彼女の住んでいたマンハイムにもお邪魔しに行きました。その頃からのお付き合いです。
そんな彼女が夏に一時帰国。
同じく演奏家のご主人と共に京都で演奏すると聞いて楽しみにしておりました。
会場は小野山 浄慶寺という京都のお寺です。
京都にお寺は沢山あるけれど行った事があるのは観光地の大きなお寺ばかり。町の小さなお寺には檀家さんでもない限りなかなか入らないですよね。知らないお家にお呼ばれしたみたいでワクワクします。
はじめに住職さんのお話が。
仏教って亡くなった方の為のものみたいに思っていませんか? と。確かにそうです。特に私はご先祖さまのお墓も近くにないので普段はなかなかお参りする機会もありません。
でも仏教とは生きてる人の為にあるものだと。
そうお話して下さいました。
なるほどなるほど。
そういうところから転じて、今回の演奏会があるようです。
浄慶寺さんでやっている「テラの音」。
定期的に若い音楽家の方の演奏会を開催されており、今回は31回目になります。
「Barock Musik バロックの響き」
と題して、バロックのバイオリンとヴィオラの演奏を聴かせていただきました。
瑶子ちゃんも夫のヨナスも、演奏家なのは知っているのですが実際に生で聴くのは初めて。バロック音楽も初めてでしたが、キレイで心地いい旋律を聴いていると現実世界からスッと旅に出る様な感じです。
途中で、バロックとモダンの違いはなんぞや、と特徴を教えてくれました。
・弓の形が違う
・バロックは頭の部分に装飾が施されている
・弦の素材が違う(バロックは羊の腸)
・バロックにはアゴ当てや肩当てがない
などなど…
羊の腸⁉︎
後でニオイを嗅がせてもらいました(笑)。ほとんどわからなかったのですが、高温多湿の日本の夏では、保管状態によってはにおう事もあるそうです。
1番面白かったのがこの曲。
「描写的ソナタ Allegro – ナイチンゲール – カッコウ – カエル – 雄鶏と雌鳥 – ウズラ – ネコ – 銃士の行進 – Allemando」
予め瑶子ちゃんが、ヨナスの台詞が途中入るけれど、それは楽譜通りなので驚かないで下さいね、と。
何が起きるんだろうと思っていると題名にある通り、ヨナスが動物の鳴き声を合間合間に。はじめはビックリしましたが、曲が進むにつれてそれが楽しみになってきました。他の方も同じだったようで、最後には大盛り上がり!
とても楽しかったです。
ヨナスはバイオリニストですが、瑶子ちゃんはヴィオラの他、曲によって楽器を持ち替えます。途中、チェンバロだったりピアノだったり。スゴいなぁ…
2人とは美味しい物食べたり、会う時は遊んでばかりだったのですが、こんなステキな演奏するなんて!
今回はコロナの事もあり人数を減らしての開催でしたが、世界をまたに掛けて活躍する2人。いつか音響設備の整っているコンサートホールで演奏聴きたいなぁ…
ステキな時間を過ごせました。
最後に一緒に。
せっかくなのでマスクを取って記念の一枚です。
今年初と言っていいくらいの夜のお出かけ。
もちろん会場のお堂もコロナ対策はバッチリで安心して過ごせました。
夏の疲れが出て来た身体に、素晴らしい音楽が染み渡りました…
やはり芸術っていいですよね。
心の栄養も大切です。
幸せな時間でした。
2人の活動はこちらからチェックしてみて下さい。
テラの音の活動も見ていただけます。
Jonas ZschenderleinさんHP
Instagram
テラの音Facebook
※11月7日まで演奏会の様子が見られます。