すっかり寒くなりましたね。
今年は秋が短くて、一気に寒くなってしまった感がとても強いのですが、みなさまはいかがですか?
個人的には、あまり秋らしいことができなかったなーといろいろ心残りなのですが、なんとか紅葉は見ることができたのでよしとしたいと思います。
本当なら京都など名所に行きたかったのですが、シーズン真っ最中はまたちょっと不穏な感じだなあと思っていたところ、等々力の周辺の紅葉がよいと耳にして、友人の案内でその周辺の名所をぐるりと探索してみることにしました。
大井町線等々力駅を降りて5分ほどいくと、都内23区唯一の渓谷「等々力渓谷」があります。
本当にここは東京23区なの? と思ってしまいそうな自然豊かな約1kmの川沿いの渓谷公園には、遊歩道や日本庭園なども整備されていて、まるで郊外の山まで遠出したような休日感が味わえます。豊かな土地である証拠に、古墳時代後期から奈良時代に造られたと推定される横穴墓群もあり、歴史的に見ても貴重な場所です。
そんな渓谷の中にあるのが、今回の一つ目の目的地、等々力不動尊です。関東三十六不動尊霊場の第17番目の霊場でもあります。正式名称は、瀧轟山明王院(りゅうごうざんみょうおういん)。その名前通り「不動の瀧」の横を少し高台へ上ると、目の前に広がるのは鮮やかな紅葉!
まるで古都京都に来たみたいな気分になりませんか?!
境内は”黄葉”イチョウの葉で埋め尽くされていて、こちらはまるで絨毯のようで別の美しさ。ちょうど菊祭りが行われていて、色鮮やかな植物の競演も目に嬉しいタイミングでした。
ここまででもかなり満足したのですが、さらに見せたい風景があるとのことで移動します。向かった先は、田園調布にある多摩川浅間神社。富士山本宮浅間大社の分社ですが、なんとあの北条政子に由来する神社なのだそうです。
なんでも、源頼朝が出陣する際に、夫の身を案じた北条政子が後を追って多摩川まで来たそうです。(すごい行動力!)
その時、履いていたわらじのせいで足が痛くなってしまい、この地で傷の治療をすることにして、つれづれに亀甲山(かめのこやま、現在の亀甲山古墳)へ登ってみたところ、富士山がくっきり見えたことに感動し、富士山に手をあわせ、身につけていた「正観世音像」をこの地に立てたことが建立のきっかけなのだとか。
その伝承のとおり、ここは紅葉も素晴らしいのですが、さらに素晴らしいのが政子も見ただろう多摩川の景色!
じゃーん!
中央からちょっと左寄りに、富士山も見えているのがわかりますか?
せっかくなので、もう少し高台に登ってみたところ、ここまでくっきりと!(望遠で撮っています)
なんだか感動です(繰り返しますが、ここは23区内です)
紅葉だけでなく、富士山を堪能したところで、あの福山雅治の歌で有名な「桜坂」にもおまけで連れて行ってもらいました。
いかがでしたか?
紅葉だけでなく、富士山も堪能できた大満足な都内ショートトリップでした。
今度は桜の時期にまた訪れてみたいな。