おでかけ女史組として最後を締めくくるブログは、こちら。
NHKでドラマ化された、原田マハさんの小説「旅屋おかえり」にも出てくる、秋田県が誇る乳頭温泉郷。その中でも1番古い歴史のある、鶴の湯。様々な温泉ランキングで、必ずといっていいほど名前が上がりますね。乳頭温泉郷の黒湯温泉には、幼少期に何度も訪れたことがありますが、こちらは初めて。
鶴の湯代表取締役の佐藤さんは、私のパートナーくんの高校の同級生なのです。パートナーくんから連絡してもらったところ、快く取材を受けてくださり、普段はNGである浴室の撮影も、特別に許可していただきました。
※オミクロン株感染拡大前に行きました。
車で、案内板から左へ曲がり、3Kmの山道を走り、到着。1度は来てみたかった、秘湯・鶴の湯温泉。
浴衣に半纏姿で、お湯に向かう宿泊のお客様や、赤く燃える囲炉裏の炭を焚べに行く、こちらも半纏姿の従業員さんの姿があったり、下界とは全く異なる、別世界のような雪国の景色。
お食事が準備されたお部屋。
許可をいただき、皆さんいらっしゃる前に離れたところからズームして撮影。
囲炉裏にはイワナが刺してあり、香ばしく焼けています。真ん中で自在鉤(じざいかぎ)に下がって温まる鍋は、鶴の湯名物・山の芋鍋。山の芋とは、日本原産の野生のもの、つまり自然薯のことですね。粘りが強く栄養たっぷり旨味もたっぷり。ここの山の芋は、見た目は長くはなく、ゴロンとしています。
その山菜たっぷりの山の芋鍋、私もいただいてきました! もっちりとした歯ごたえの山の芋団子と、ネギや山菜の美味しさが詰まった、味噌仕立てのお鍋の美味しいこと! おかわりして、鍋をすっかりはだけてきました。
……ん?「はだける」って通じますか?方言でしょうか? 通じなければ、なんとなくニュアンスで理解してくださいねw
貫禄たっぷり、気さくで楽しい社長の佐藤さんの写真をお借りして、ノスタルジックなランプや箱ゾリなど色々写真を撮りまくり、お鍋をごちそうになったあとは、硫黄がほどよく香る温泉へ。
※特別に許可をいただいて撮影しています。
400年以上の歴史がある鶴の湯温泉には、源泉が4つ、浴槽は湯治場や別館も合わせて冬は8つ、夏場は雪の下からも露天風呂の浴槽が出てくるのでさらに多くなり、湯の量や温度も上がるそうです。夏もぜひ来てみなければ!
「そろそろすっかり日が落ちて、今日のような晴れた日は、空が綺麗な青になるよ」と教えてもらい、さっそく外に出てみました。
美しい、夜の青空。
通路の脇にロウソクが灯り、下界のせわしなさを忘れて、この酔いしれるような美しさに包まれる感覚は、言葉にできまさん。
空も雪も、全てが青く輝く世界にしばし浸りました。
この日はよく晴れた日で、冬場のこんなにいいお天気は月に1度あるかないかだそうです。ここまで綺麗な夜の青い世界はなかなか見られないとのこと。私のおでかけは曇天や雨が多かったけれど、最後の最後はキラキラと美しく晴れ渡りました。終わりよければすべてよし、です。
ウイルス感染が収まったら、皆さんにもぜひオススメしたい。人生1度は必ず行ってみたい温泉は、まさにその通りの価値ある感動の地でした。
4年間の私のおでかけブログ、これでおしまいです。
何かひとつでも、皆さんの心に残ったものがあれば、嬉しいです。
新型コロナウイルスや、加齢による不調などに負けず、皆さん元気にお過ごしください。
ごきげんよう、さようなら!