コロナのずっと前のこと。旅行で行った台北で、一番印象に残った食事は「台湾式朝ごはん」でした。温かくて濃厚な豆乳と油揚げのような細長い揚げパン。平べったいパンに卵焼きとネギが挟まれたもの。どれも出来立てで、素朴な滋味に溢れていました。どうやって見つけたかは忘れたけれど、現地の人に大人気のお店で1時間ほど並んだのを覚えています。
小籠包ももちろん美味しかったし、最近では東京に進出するお店も増えていて、いつでも本場の味を楽しめるようになりました。でも「朝ごはん」は?
ありました! しかも意外に近いところに。
山手線大崎駅から徒歩5分ほどの「東京豆漿(とうじゃん)生活」は、本格的な台湾式の朝ごはんが楽しめるカフェ。住宅街にあるお店は手作り風の看板が目印です。
平日の朝9時台だったにもかかわらず、店内は女性で満席でした。これが土日ともなると朝早くから整理券を得ようと行列ができるそうです。
台湾のお店で特に印象に残ったのは豆乳=豆漿(とうじゃん)の美味しさでした。確かお店で大豆から作っていたと思うのですが、こちら東京豆漿生活でも毎日作っているそうです。大豆も国産のものを日替わりで使っていて、豆乳製造室がちゃんとありました!
ここではメニューや陳列されているものの中から食べたいものを選んで事前にオーダーとお会計を済ませ、席で待つシステム。メニューはガラスに貼ってありますが、具材の入った丸いパン(餅と書いてあります)を見て選ぶのも楽しい。
私はお店の一番人気だという豆乳のスープ、鹹豆漿(シェントウジャン)と、ネギと豚肉の入ったパン、ピーナッツ餡の入ったパンをオーダー。本当に台北の食堂みたい!
豆乳のスープはラー油とお酢がかけてあって、柔らかなおぼろ豆腐のようになっています。台湾風揚げパンがトッピングに乗っていて美味しい!
こちらはピーナツのパン。中まで餡がぎっしり。甘さ控えめで癖になりそう。
レトロな雰囲気の店内はどこか懐かしい感じがして、日本に住む台湾の方も多く訪れるというのがわかります。
朝からしっかり食べて、元気をチャージしたユーユーでした!