帰京の折、どうしても観たかった「ティム・バートンの世界」展へ行くことが出来ました。
ティム・バートン氏といえば、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「アリス・イン・ワンダーランド」「チャーリーとチョコレート工場」など、沢山の作品を生み出している有名なアーティスト。
その作品に出て来るキャラクターはどれも個性的で、ちょっとグロテスクだったり、おどろおどろしかったりするのですが、どこか滑稽で繊細で愛すべきキャラクターばかり。どこか優しさを感じる「キモかわいい」キャラクターたちが多くて大好きです。
色々な用事を済ませ、そろそろ空いているかな?と選んだ夕方の時間帯でしたが・・・・
六本木ヒルズには、こんなクリスマスツリーが。
ライトアップされたその姿は幻想的で、ツリーの周りには、カメラを持った人たちでごった返していました。
この他にも、敷地内展望台の方にはティム氏監修のクリスマスツリーもあるようです。どうりで混むはずです・・・!
入口では、巨大な「バルーンボーイ」がお出迎えしてくれます。
こんなに大きくなっても、迫力!というよりも可愛らしさが前に出てしまうのは、バートン氏のキャラクターの魅力のひとつでしょうね。
会場に入るなり、早速彼の作品が目に飛び込んで来ます。
学生時代から現在に至るまで、彼が生み出して来た作品が沢山展示れていましたが中でも印象的だったのは、紙ナプキンのメモ。
メモと云っても文字ではなく、いたずら書きのような絵が描かれたものです。
旅先のレストランやカフェで、目の前の風景や彼の頭の中に浮かんだであろうキャラクターたちを書き留めた紙ナプキンが並べられ、展示されていました。
どんなところでも、つい、色々描いてしまう。
本当に描く事がお好きなのですね。
彼の頭に浮かんで来たであろうキャラクターから目の前の風景まで、色々な絵がありましたが、どれも「彼」というフィルターを通して描かれているので、どこかグロテスクで可愛らしいスケッチばかり。
もしも「この展示品の中で、好きな作品を一つあげるよ!」と言われたら
私は迷うことなく、この紙ナプキンの中から作品を選ぶでしょう。
見応えあり!のエキシビジョンでした。
そんな会場を後にして、向かったのは表参道。
楽しみにしていた友人とのお食事です。
今回訪れたのは、表参道駅から少し離れた場所にあるフレンチレストラン「CORK(コルク)」店内はカウンター席のみのシックなお店です。
私たちはシャンパンを頂いた後、好きなワイン3種に合わせたお料理が3品出て来るプリフィックスコースを選びました。
こちらのお店の面白いところは、選んだワインに合わせたお料理がそれぞれ出されるところ。なので、私と友人も、時に全く違うお料理を頂きながら、それぞれマリアージュを楽しみました。
また、そのワインもフランスやイタリア産のみならず、日本やチリ、南アフリカなど様々な国で生まれたワインと出会うことが出来ます。
これは「オレンジワイン」。ピノ・グリージョから作られたスロヴェニア産のものです。
通常白ワインではすぐに別々にしてしまう果皮や種を果汁と一緒に醸す「スキンコンタクト」と呼ばれる手法で作ると、こんな美しい色のワインが出来上がるそうです。お味は色からは想像できないほどドライ。
初めて頂きましたが、嬉しい出会いでした。
親しい友と気楽にお喋りしながら、美味しいお酒とお料理を頂くのは至福の時間です。
東京滞在中はいつも慌ただしい時間が過ぎて行くのですが、アートを楽しみ、食を楽しみ、ゆったりとした時間を楽しんだ貴重な夜となりました。
森アーツセンターギャラリー「ティム・バートンの世界」展 1月4日(日)まで
CORK
http://www.cork-minamiaoyama.com/