上野の東京都美術館で待望の美術展へ!
『ボストン美術館展 芸術×力』(会期は終了しています)
本展は2020年に開催予定でしたが、新型コロナの影響で延期になってしまった展覧会です。
2年を経てやっと鑑賞することができました。
世界一の日本美術のコレクション数を誇るボストン美術館。
というのも、これらの数々の日本美術、明治維新で困窮した大名家から海外に大量流出したそうで…日本に里帰りしたもの。そしてエジプト、インド、中国のお宝も鑑賞できました。
日本にあれば国宝間違いない平治物語絵巻、吉備大臣入唐絵巻が今回の楽しみでもありました。
まずは『平治物語絵巻 三条殿夜討巻』。13世紀後半の鎌倉時代に描かれた合戦絵巻です。平安時代末期の平治の乱が描かれています。牛車を引く牛の興奮した表情、牛車にひかれている人など混乱した様子、逃げる女性たち…絵巻なので少しずつストーリーを観ることができます。
ヨーロッパのように見せることで権力を示すのと反対に、牛車の中にいる後白河上皇。日本文化では権力のある方を描くのはタブーとされてきたそう。見せないことで権力を示したそうです。
そして『吉備真備入唐絵巻』。ユーモアのある絵巻は突っ込みどころも満載なんです(笑)
12世紀末に描かれたとされる絵巻。
物語は吉備真備が遣唐使船に乗って唐に到着したところから始まります。
その後、高楼に幽閉されてしまうのですが…空を飛ぶ術を使って楼から抜け出す姿はくすっと笑ってしまいます。
ジュエリーや食器なども展示されていました。
印象に残ったものは、世界で最も富豪と言われた女性、アメリカの大富豪、マージョリー・メリウェザー・ポストが所有していたエメラルドのブローチ! なんと60カラット!!
オーラがすごくて…以前の所有者の『気』が宿っているように思いました。
ボストン美術館展は10月2日で終了しましたが、全米有数の規模を持つと言われているボストン美術館。いつか実際に足を運んでみたい美術館です。
美術館巡りのもう一つのお楽しみは友人とのランチです。
ご一緒した友人と上野公園内にある韻松亭へ。
創業から140年、趣のある佇まいがとても素敵なお店です。
大きな窓から鮮やかな緑を眺めながら美味しいお食事をワインと一緒に頂きました。
私の両親、叔母も好きなお店で、上野に来た時にはよく連れてきてもらいました。思い出の多いお店です。
食欲の秋、芸術の秋。
日に日に秋が深まってきましたね。
美術館巡り、美味しいお店巡り…短い秋を楽しみましょう!