沿線リトリート。最寄駅から三田線で白金台へ。
岸田文雄首相とバイデン米大統領の会食の場に選ばれた広大な日本庭園がある白金台「八芳園」。
幼い頃、両親と妹と度々食事に訪れたことのある懐かしい場所でもあります。
神保町の大屋書房で見つけた江戸古地図片手に江戸時代の白金台の風景を想像しながら散策。
現在八芳園のある白金台は元々江戸時代初期には徳川家康の側臣の一人、大久保彦左衛門の屋敷であったと言われています。その後は島津式部の抱屋敷や渋沢喜作や久原房之助の所有となったのだそう。
江戸時代から続く八芳園の歴史ある庭園が赤一色にライトアップされ、赤く染まる100本のもみじが織りなす幻想的な世界がそこに。
「四方八方どこから見ても美しい庭」という由来を持つ、八芳園だけに1万坪におよぶ広大な庭園では四季折々の美しい表情を愛でることができます。
そして泡好きな私には真の目的が(笑)。
八芳園の「白金台スラッシュカフェ」で9月から10月にかけて連日満席で予約必須の人気だったハイティープラン。そのハイティープランがブラッシュアップして第2弾がスタートしたと聞き早速伺ったのでした。
ハイティーとは?
アフタヌーンティーより更に遅い時間に食事をとる習慣で、ほぼ夕食であったハイティーはサンドイッチなど軽食やスイーツだけでなく、肉や魚の料理も並んだと言われています。
ハイティーの「ハイ」は「メインの大きなテーブル」を「ハイテーブル」と呼んだことが所以だそうです。
スラッシュカフェの新たなハイティープラン『白金アペリティフナイト』第2弾は、サステナブルな食材として注目される経産牛のローストビーフがコースのメインでした。
まず最初に運ばれてくるのは「Thrush Café特製アペリティフ5種」
自然栽培野菜のチップス、国産鶏もも肉とかぼちゃのグラタン、牛煮込みの香草パン粉揚げ、鱧のマリネ 赤野菜のソース、白身魚 生姜香るエスカベッシュ。
「Farm to Table」をコンセプトに、農園から送られてきた野菜の素材本来の美味しさを引き出していてどれもフレッシュでカラダが喜んでいるよう。
「モエ・エ・シャンドン」で乾杯。
シャンパンのあとは、八芳園特製の「蜂蜜とフレッシュローズマリーの特製サングリア」や「ビーツで彩る“RED”LEMONADE」をオーダー。見た目も華やかなカクテルに気分も上がります。
常に視界にシャンパンがある幸せ……惜しみなく注がれる「モエ・エ・シャンドン」。シャンパンのフリーフローに心躍るひと時。
メインの経産牛のローストビーフ。
サステナブルな側面も持つローストビーフは、八芳園のシェフが火入れにとことん拘ったとのこと。
赤身はヘルシーで噛み締めるほど肉の旨みが楽しめます。
季節のパスタは、きのこたっぷりで今の季節の旨みをぎゅっと詰め込んだような美味しさでした。
デザートのヨーグルトのソルベは、卵型の器に入っていて可愛らしい。
秋色に染まり始める紅葉を眺めながら『白金アペリティフナイト』を堪能し、上機嫌な私たち。
自宅から20分ほどの八芳園で紅葉狩りとハイティーを数時間楽しむ……日常を忘れリフレッシュする沿線リトリート。病みつきになりそうです。
秋の大型イベント『TOKYO RED GARDEN AUTUMN FESTIVAL 粋2022』