2022年の年末、1年の労をねぎらいに群馬県沼田市にある「老神温泉」(おいがみおんせん)に宿泊してきました。
老神温泉は上野国赤城山(赤城)の神さまが「大蛇」、下野国二荒山(日光)の神さまが「大百足」に化身して戦場ヶ原で激しく争ったという伝説が残っており、争いの際に赤城山の神さま(大蛇)の身体に矢が刺さり、たどり付いた赤城山の麓で身体から矢を抜き地面に突き刺すとたちまち湯が沸きだしたのが老神温泉の起源と言われています。
大蛇が傷をいやしたという伝説の温泉は、大百足の神さまを追い払うことができたことから「追い神」転じて「老神」の由来になりました。
老神温泉の開祖である大蛇は「守り神」として信仰されいますが、感謝の気持ちを込めて赤城の神さまである大蛇が「大蛇みこし」として展示されています。
大蛇みこしの長さは「担ぎ手が百八煩悩を振り払えるよう無心で担いで欲しい」との願いから「108.22メートル」で巳年である2013年5月10日に「最も長い祭り用の蛇」としてギネスの世界記録に認定されました。
「108.22メートル」というとどれくらいの長さがある御神輿なのかイメージしにくいのですが、下の画像にある大蛇みこし展示館にそのままの長さで収納されています。
大蛇みこし展示館から数分の場所にある老神温泉 赤城神社の社殿内にはギネス認定証明書が置いてあります。
◆老神温泉にまつわる「百八(108)」の奇跡◆
「大蛇みこし」の長さは「百八(108)」
かつて赤城神社境内あった楢のご神木。令和3年8月に伐採された直後に直径を図ってみると「108センチメートル」あったそう。さらに伐採された御神木を108センチメートル4つに分けた後、神社の舞台四隅に祀り切り分けられた御神木を舞台に置いてみると舞台の欄干の高さも全く同じ「108センチメートル」。
さらに極めつけは……伐採された御神木の年輪が「108(樹齢108年)」!!!
煩悩は仏教上の言葉で人を苦しめ、煩わせ、苦しめる心。
108個ある煩悩の中で特に人を苦しめる「三毒の煩悩」
貪欲(とんよく)=むさぼり
瞋恚(しんい)=怒り
愚痴(ぐち)=おろかさ
三毒に象徴される動物は 貪→鶏 · 瞋→蛇 · 痴→豚(猪)
「老神温泉」の伝説の温泉に浸かっても、108すべての煩悩を煩悩を捨てることはできませんが赤城神社の守り神「大蛇」の御利益にあずかり「正しい判断のできる」2023年でありたいと祈願しています。
おでかけ女史組を愛読してくださっているみなさまに
2023年がとっても素晴しい年でありますように。
今年もおでかけ女史組メンバーとしてどうぞよろしくお願いします。