この3年間はなるべく人混みを避けて那須などの別荘へ行くことが多かったのですが、久々の遠出をしました。向かった先は福井県。
今回訪れた福井県では、日本海や里山など大自然に包まれ、心身をリフレッシュし、ウェルネスな旅を楽しみました。
芦原温泉駅到着。初、福井にわくわくが止まらない。
湯巡権三さんに扮したあわら市認定ガイドさんの案内で芦湯(あしゆ)へ。
◆芦湯(福井県あわら市)
温泉街の中心のあわら温泉湯のまち広場にある福井県産の笏谷石(しゃくだにいし)を使用した、総ひのき造りの上質な足湯。5つの温度が異なる浴槽に泉質の異なる3種類の泉質のお湯を楽しむことができます。どれも源泉かけ流しで身体の芯まで温まりました。
浅野耕月堂へ。
昭和天皇がお代わりをするほどのお気に入りだったという、メレンゲのお菓子『松乃露』。松林に生える「松露」というキノコをかたどったお茶菓子。アクセントにコーヒーの粉がかかっていてサクッとした舌触りと上品な口どけがクセになります。
◆雄島(福井県坂井市三国町)
美しすぎる神の島【雄島】
島自体が御神体と言われる島です。
224mの朱塗りの雄島橋を渡る時、荒波に驚きましたが何とか辿り着いて……!
その先にクジラのような形の島がありました。
島に到着すると、大湊神社の大きな鳥居があります。
この鳥居をくぐった瞬間から空気が違うんです。
78段の階段を上がり、ヤブニッケイやタブの原生林の中へ。
大湊神社は、海での無事を祈願して祀られた神社。雄島内には本殿があります。神社からは、対岸の東尋坊がよく見えました。
流紋岩は雄島を特徴づける地形で、蜂の巣のようです。
雨霰が降る中の参拝でしたが、神秘に満ちていて自然と一体化している様な感覚になりました。島を歩いている時間は自分と向き合うひと時でもあります。
参拝後は、滝行の後のような爽快感がありました。
浄化とパワーチャージが一気に出来たような……魂が癒されていく感覚に。
◆Brilliant Heart Museum(福井県坂井市三国町)
島を後にし、向かった先は雄島を見渡す丘の上にある予約制ミュージアム「Brilliant Heart Museum」。
アートディレクター・アーティストの戸田正寿氏が、神秘の島「雄島」をモチーフに自然は最高の美であると考え、作品に昇華させたミュージアムです。
4m×1.5mの壁一面の窓をフレームととらえ「雄島」の風景がまるで1枚の絵画のようです。
作品は1秒たりとも同じではありません。その変化を鑑賞し、楽しむことができます。
先程参拝した雄島が、今度はアートの中に……何だか不思議な気分でした。
天井には戸田氏がつくりだした「Seijuカット」というガラスをはめ込んだ窓があり太陽光が反射し晴れた日にはいくつもの虹ができるのだそうです。この日は曇りでしたが、それでも時折キラキラした虹のような光が見えて幻想的でした。
鑑賞時間は1時間で、お抹茶かワインをいただくことができます。
素敵すぎる空間に思わずため息がでます。こんな空間に住んでみたい。
◆ S’A muser フレンチ レストラン サミュゼ(福井県坂井市三国町)
夕食は、三国町の星付きフレンチを堪能しました。
古民家を改装した風情ある三国フレンチ、坂井市三国町のS’A muser(サミュゼ)へ。
三国の街並を感じられるロケーションです。
S’amuserは西洋料理の最高峰「世界料理オリンピック大会」で個人の部3位入賞を果たす等、数々の受賞歴を持つオーナーシェフの畑和也氏のお店。かつて湊町・三国を象徴する存在の『旧大木道具店(骨董店)』の大正時代の古い建物をリノベーションし料理への愛と探究心を発揮して創り上げた「三国フレンチ」のレストランです。
アミューズは牡蠣のポシェ。
白子のムニエルは濃厚でかぶの葉のスプーマソースに合わせて。
フィレ肉に合わせるのはマデラソース。
マデラワインをベースに6時間煮込んでトリュフを加え更に煮る……滋味深い。
ワインが進みます。
サミュゼはフランス語で楽しむという意味でその名の通り、三国を感じ、三国を楽しむ、新しいフレンチの世界を堪能できました。
夜は宿で芦原温泉のナトリウムやカリウムなどのミネラルを豊富に含む泉質の湯で癒されました。
福井1日目は、広大な自然の中で“自分だけの時間”を楽しみ、夜はぐっすりと深い眠りにつきました。