新しいお年を迎えました。
1月は、日本らしい素敵なものにたくさん出会える月ですね。
「和」の似合うまち、大好きな日本橋に行ってまいりました。
この界隈のシンボルでもある「日本橋」
江戸時代、五街道の起点となった橋です。
1603年に創架されたと言われています。
現在の日本橋は、1911(明治44)年に完成しました。
優れた造形彫刻が装飾された明治の石造アーチ橋は貴重で、国の指定重要文化財となっています。
橋の中央。東野圭吾さんの作品で有名になった「麒麟」は、想像上の動物。当時の東京市の繁栄を表しています。この場所は、いつも撮影スポットとして大人気です。
橋の四隅にある獅子像は、守護を表しています。
橋の袂にクルーズの船着場があります。船に乗って川から見る東京は、別の視点から楽しむことができます。写真は、以前にクルーズした時のものです。スカイツリーが真正面に見えました。
かつて、日本橋から江戸橋までの本船橋界隈は魚河岸で、大変な活気に溢れていたそうです。
1805年の日本橋の活気溢れる様子は、「凞代勝覧(きだいしょうらん)」絵巻に描かれています。
作品に描かれているのは、88軒の問屋や店。1671人の老若男女。犬20匹。馬13頭。牛4頭。猿1匹。鷹二羽。江戸の春の風物詩だった雛市などいろいろな場面が生き生きと描かれていて、細かく見れば見るほど興味深い絵巻です。
絵巻に描かれた当時の駿河町です。
現在の駿河町と比べてみます。
「倍返しだ!」のセリフで大流行した番組にも出てきた建物が建っています。
様子はまったく変われど、いつの時代も注目の場所なのですね。
「絵巻の中にいると言われている猿1匹は、見つかっていない」という話を伺いました。絵巻の魅力に気づいてから、時間のある時にはじっと眺める様になりましたが、残念ながら未だに見つけられずにおります。
複製絵巻は、三越前駅のコンコース壁面で見ることができます。
昨年の春、コレド室町2・3が出来た直後、日本橋界隈はびっくりするくらい混雑していました。今は当初ほどの混雑はなく、ちょうど江戸の町が賑わっていた様な「活気のあるまち」といった印象です。
私のお気に入りのお店のひとつが、「芋屋金次郎」さん。
開店以来ずっと人気の「揚げたて芋けんぴ」は、日本橋限定。揚げ油に菜種油とオリーブ油をオリジナルブレンドした金次郎油使用。揚げものなのに、さらりと美味。揚げたてはもちろんのこと、冷めてもおいしくいただけます。あと1本…がなかなか止められず、ついつい手が伸びてしまいます。ひと袋500円(税込)のプチプライスなので、ちょっとしたプレゼントにもオススメです。芋けんぴが好きな友人はもちろんのこと、然程好きではない友人にも喜んでいただいています。お店では、嬉しい試食もあります。
コレド室町の一角、福徳神社さんにお参りします。
昨年10月に社殿が再建されました。
別称・芽吹(めぶき)神社。
2代将軍・徳川秀忠公が正月8日ご参詣の際、皮付きのクヌギの鳥居に春の若芽が萌え出でたのをご覧になり、「これは縁起がいい」と言われたことにちなんで呼ばれる様になったのが、「芽吹き神社」の名前の由来です。
「福徳」という縁起の良い名前に加え、江戸時代に富くじ興行を許されていたことから、宝くじ当選祈願にお参りにいらっしゃる方も多いそうです。社殿・お賽銭箱のお隣には、当選祈願のための幸運鈴もご用意されています。
福徳(芽吹)神社は、初春のお参りにふさわしい縁起のいい名前の神社。お正月の間もお参りの方たちで賑わっていました。
私はいつも、日本橋散策の合間にお参りしています。
大きな神社と違い、日常生活の延長でお参りができるところが気に入っています。日常生活の延長と言っても、お参り前のお浄めや二拝二拍一拝はしっかりと行っています。
お参りのお作法等は、こちら(吉田さらささんの初詣で10倍運気を上げる方法)もご参照ください。
日本橋は老舗と新しいものが上手く同居していて、とても奥深い場所です。皆様にもその魅力をお伝えしたく、いずれまた別の角度からもお知らせしたいと思っています。
2015年も皆様にとりまして、幸せなお年であります様に。
今後も皆様にたくさんの幸せが訪れる様なお出かけを綴ってまいります。
どうぞ宜しくお願いいたします。
芋屋金次郎
福徳神社