滋賀の余呉湖のほとりに佇む和風オーベルジュ「徳山鮓(とくやますし)」へ行ってきました。
国内外から食通が集まるこちらは、鮨のルーツとも言われる日本最古の発酵食でもあり、魚と塩と米を乳酸発酵させた日本の伝統食「熟鮓」をいただけるところ。
発酵博士として有名な小泉武夫氏に薫陶を受け、大将が独自に研究し進化を遂げたこちらの「熟鮓」はそれはもう格別で、季節を変えて訪ねたい大好きなお店です。
春は山菜、夏は鰻や鮎、冬は熊などのジビエなど。野菜畑も持ち、地産地消にこだわった四季折々の味覚を「発酵食」と共に味わえます。今回は「花山椒と熊」が同時に楽しめる希少な時期ということで、楽しみにお伺いしてきました。
通されたのは、湖をのぞむ個室。まずはじめにテラスのウッドデッキへ出て日本の原風景を身体で感じ堪能しつつカウンターで乾杯を。特別な時間のはじまりです。
日本酒は、地元の冨田酒造の「七本槍」のラインナップがずらり。同じ地域ということで同じ水を使った料理との相性も抜群だそう。レアな限定のものなどもいただけます。
ワインも特別で「熟鮓」に合うオリジナルのリースリングをニュージーランドの造り手さんに作ってもらっていて、熟鮓と一緒にいただくとビックリするほど味に深みが増します。
お料理はもちろん器も素晴らしくて、前菜の器は女将が作ったオリジナル!
なんと余呉湖の形を模しているそう。
この日のメインは秘伝のスープでいただく熊鍋。
今までいただいたことのない程の採れたての山盛りの花山椒といただきました。
〆は熊蕎麦。
この「花山椒と熊」の組み合わせは、一年のうちほんの僅かな時期だけ。
至福のひとときでした。
一生に一度は味わいたいスペシャリテ。
滋賀の美食ここにあり!
素晴らしいひとときを有難うございました。