こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。
気候もよくなり、そろそろ遠出がしてみたいですね。
今回は小田原の高台に建つ国登録有形文化財の建物を使った料亭「小田原別邸料理 清閑亭」をご紹介します。小田原は「箱根の行き帰りに寄るところ」というイメージが強いのですが、単独で訪れても十分楽しめる街です。風景が美しく、歴史的な見どころもあり、美味しいものもたくさん。
清閑亭は、その三つの魅力を一度に味わえる素敵なところです。
小田原駅に着いたところから、お楽しみが始まります。
このようなお駕籠の形をした電気自動車がお迎えに来てくださるのです。小田原城を眺めながら、お店までプチトリップ。珍しい車なので、道行く人々も立ち止まって眺めています。お姫様になった気分でお手振りをしてみました。
※送迎は予約制です。必ずこの車に乗れるとは限りません。
清閑亭に到着しました。この建物は1906年に黒田長成侯爵が建てたもので、国の登録有形文化財に指定されています。土地は小田原城跡の土塁の一部であるため、国の史跡にも指定されています。この場所からお城の天守閣を見ることもできます。
この方が黒田長成侯爵です。江戸時代末期に福岡藩主黒田長知の長男として生まれ、イギリスのケンブリッジ大学に留学、帰国後、30年間貴族院副議長を務められました。
建物全体は数寄屋造りで「雁行型」。
棟が斜めに並ぶ様子を、空を飛ぶ雁にたとえたものです。
少し高いところにあるため、室内やお庭からは海が見渡せます。天気がよければ伊豆大島や真鶴半島も見えます。
このように眺めがよいため、当時、さまざまな文化人がこの付近に別邸を建てました。そのいくつかは現存しています。
お食事は建物の一階でいただきます。席からも、お庭とその向こうの海が見渡せます。
室内のあちこちで見られる杉戸絵や襖絵が見事で、まるで美術館のようです。
二階からの眺め。二階では、体験ワークショップや伝統工芸品の展示・販売などが行われる予定です。
食事をしなくてもこれらには参加できますし、庭に入って建物を外から見学することも可能です。
いよいよ「小田原別邸料理」をいただきます。
二十四節気と七十二候に基づいて季節感を大切にし、地場の食材を積極的に取り入れた和洋折衷料理、小田原の伝統工芸品を取り入れた空間演出などがコンセプト。
左側の飲み物は、小田原で採れたイチゴを使ったスカッシュです。右側は、春告豆(グリーンピース)のすり流しで、魚素麺が入っています。魚素麺とは、小田原名物のかまぼこを細くしたものです。
前菜3点
上/ヒラメ昆布〆 右/季節の野菜の白和え 左/砂肝のしぐれ煮と卵黄身の西京漬け
水炊きは、シャモとブロイラーを掛け合わせたオリジナルの鶏肉を使っています。小田原特産の貴重な白きくらげも使われています。薬味も各種そろっていますが、スープがともかく美味しいので、まずは薬味なしでも。
デザートは小田原キウイ大福。
※お料理は一例です。季節や仕入れ状況によっても異なります。
別棟にお蔵があり、カフェになっています。美味しいコーヒー、スィーツ、軽食までそろっていて、気軽に立ち寄れます。
お料理の詳細、ご予約などは、公式サイトをごらんください。
𠮷田さらさ 公式サイト
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