今回は、少しかわった海外旅行の過ごし方について書いてみます。
先日のロンドン出張では、ホテルではなく一軒家に「住んで」みました。
「暮らすように旅をしよう」がコンセプトの、airbnb (エアビーアンドビー)に登録された物件です。
airbnb は、2008年にサンフランシスコで創業しました。大きなデザイン博が開催された時、地域のホテルが足りなくなり、創始者が自宅の空いている部屋と、急な来客用の空気でマットを膨らますエアーベッドを提供したのが始まりです。なので、社名がエアーベッド アンド ブレックファストの略で「airbnb」になったそうです。家族で長期休暇を楽しむ習慣のある欧米人、ホームステイのように経済的で個性ある旅を求める学生、2012年のロンドンオリンピックの時のように会場の付近に宿泊施設がない地域を訪ねる旅行者、などに支持され、今世界190ケ国で100万以上の物件があるそうです。もちろん今は、各物件エアーベッドではなく、普通のベッドや日本の場合は布団などが用意されています。
私が宿泊した家のオーナー ジウリアはイタリア系の女性起業家。フランスワインや料理、オーガニックハーブティー、植物療法(イギリスでは伝統ある治療法の一つ)に関わるビジネスを展開しています。住居の他に所有する一軒家をairbnb に登録しているそうです。
キッチンには朝食、ティータイム、食後など、様々な用途にあわせてブレンドされたハーブティーが用意されていて、自由に淹れることができます。フレンチの創設者ともいわれる「エスコフィエ」の本もありました。
リビングルーム、踊り場などには、世界中を旅して集めたインテリア小物が飾られているなど、同居してないのに、彼女の個性とホスピタリティーが感じられ、彼女がその場にいて、直接もてなされている感じがします。
2012年のオリンピックを機にロンドンは再開発され、従来下町の商業地域であったイーストエンド地区以東が大きく変貌をとげました。IT企業、デザイン会社などのオフィスがあり、デザイナーやアーティストが活躍する地となったのです。
この一軒家があるのもイーストエンドのショーディッチという人気の地区の住宅街。中近東からの移民が多かったのですが、世代を経るにつれてロンドンの文化と融合しミックスカルチャーがうまれています。海外ブランドのロンドン一号店も多く開かれるようになりました。日本でも話題の「MAST BROTERS マストブラザース」、散歩の途中にみつけました。
朝は近くの「Coffee and Paper」でペストリーとコーヒーの朝食をとり、「家」から歩いたり、地下鉄を使ってロンドン市内を巡り、夕方に着替えに戻り、ディナーにでかけるという正にロンドン子のデイリーライフを実践しました。
又、ヨーロッパでは一軒家の場合、大概フロアー毎にトイレ付きパスルームがあるので、今回の私のように友だち2人で泊まっても、ベッドルームとバスルームは自分専用で使えるので、気兼ねすることもありません。
ホテルと違って、自分のペースで全てできるので、今までの旅行と比べてとてもリラックスして過ごせました。
airbnb (https://www.airbnb.jp/) のリンクで各国の物件を閲覧できるのですが、一番興味をもったのが、インテリアのクオリティーの高さです。自分の家の参考にしてもいいですね。海外ドラマで目にするような素敵なインテリアの物件でも、比較的リーゾナブルに借りることができます。物件を眺めながら、次の旅の目的地を決めるのも楽しいかもしれません。次回の旅行では、西海岸のビーチ沿いのテラスハウスでも借りたくなりました。
【airbnb】