石川県には、輪島塗、金沢金箔、九谷焼、加賀象嵌などなどのたくさんの伝統工芸があります。 なかでも、九谷焼は身近な食器として手にとることも多いと思います。以前行った陶芸教室では、九谷の土を使って成型して絵付けをする、というのがありました。白っぽい粘土なので色白の繊細な磁器になります。
今回、体験したポーセラーツ教室は、すでに出来上がっている九谷の白磁の食器に転写紙を貼り、オリジナルの食器にするというものでした。
ポーセラーツ(Porcelarts)とは、porcelain(磁器)とart(芸術)とを組み合わせた造語です。 白磁の食器をキャンバスにみたて、転写紙を貼ったり、自分で絵を描いて、世界にたったひとつのマイブランドのテーブルウェアを作って楽しむクラフトです。
まずは、先生のお手本です。
ポーセラーツといえば、洋食器のイメージですが、今回は和風の転写紙とお湯呑みと受皿がお題です。参加者がみんな初心者ということもあり全体に色を付けるという高度なテクニックをやめて、シンプルに仕上がる予定です。
数ある転写紙の中から、それぞれ好みの和柄を選び、ハサミで切り取ります。選んだ柄を貼って、レイアウトするだけなのですが、センスが問われてきます。
切り取った転写紙は、水をはったケースに入れます。15秒ほどすると、転写紙が台紙からはがれてくるので、そっと白磁に貼り付けます。 余分な水分をティッシュで拭き取り、隙間にはいっている水分をゴムペンシルでこすり、シワのないように貼ります。
転写紙のまわりの薄ピンクの部分は、焼きあがり時には、消えているそうです。やっているうちに楽しくて、どんどん切り貼りしたくなります。しかし、貼るスペースには限界があるので、バランスを考えてやめ時が必要になります。
1時間半ほどで作品を仕上げたら、みんなでコーヒータイムです。五人のメンバーの中で、お一人だけ洋柄で仕上げた方が、いらっしゃったのですが、初心者とは思えない仕上がりでみんな驚きでした。
後部真ん中が今回のポーセラーツ教室を、指導してくださった藤田先生です。お子さんがいらっしゃるとは思えないくらい、おしゃれでキュートでスマートな方でした。 もう少し、ポーセラーツを、極めたいな~と 密かに画策中です。
一週間後、焼成ずみの作品を先生のお宅にとりに伺いました。ピンクの部分はきれいに消えていました。でも、ここは、あーすればよかった、こうすればよかった、などと後悔ばかりです。そして、またチャレンジしたいなぁ、という気持ちがムクムクと湧いてくるのでした。
ちなみに、今回、教室となったのは金沢市内に何店舗も営業している『ぶとうの木 』の本店です。
イタリアンレストランやフレンチレストラン、ケーキショップなどがあるので、度々利用させてもらってます。
隣接地やお店のすぐそばにも各種のぶどう畑があるのて、収穫期にはたわわに実ったぶどう棚の下でランチもできます。自然光のなかでのパスタもまた乙なものです。
◆ポーセラーツ (日本ヴォーグ社)
http://porcelarts.nihonvogue.
◆ぶどうの木
http://www.budoo.co.jp/index.