大好きなワイン。その作り手に会えるワインメーカーズディナーは、心躍るイベントの一つです。 先日はお気に入りのイタリアン、中目黒「クチーナ ブッファ」で開催されたイタリア・ピエモンテ州の「カシーナ・キッコ」社のメーカーズディナーに伺いました。 家族経営が多いイタリアの企業。「カシーナ・キッコ」社も60年前にお祖父様が始めたワインビジネスを孫二人が引き継いでいます。ビジネス手腕を発揮している長女、醸造家の弟とともに。
スツツキーノ(付きだし)からデザートまで全5皿のコースにあわせて、4種類のワインが用意されました。
築地の旬にイタリア料理の技法をあわせるのが得意な、「クチーナ ブッファ」の佐藤大介シェフ。 島らっきょう、水茄子など今が旬の野菜のバーニャカウダからスタートです。こちらには、ロゼのスプマンテ「キュヴェ・ゼロ・ロゼ・メトド・クラシッコ・エクストラ・ブリュット NV」を。
佐藤シェフが大好きな「ロエロ・アルネイス “アンテリージオ”」。 アルネイス種はピエモンテで最も古くからあるブドウ品種で、今やピエモンテの白ワインを語るときには最も重要とされているそうです。
畑のあるロエロ地区は近くにタナロ川が流れていることから、あわせるお料理は、「虹鱒のコンフィ、クルミと和えた美味しいトマトとクレソンのサラダ添え」。虹鱒もクレソンも清流の産物です。
ピサからトリノまで旅行した時に、車窓から眺めたピエモンテの風景が思い起こされるようなワインとお料理の組み合わせでした。
いよいよ、パスタとメインです。
パスタ、メインは赤ワインで。
北イタリア産のチーズのソースでいただくヘーゼルナッツを練り込んだニョッキ。 ヘーゼルナッツの香ばしさが、軽く樽香のある「バルベーラ・ダルバ “グラネーラ・アルタ”」(写真赤ワイン左)とよくあいます。この組みあわせ、又食べたいのですが、季節感を考えると、秋までおあずけですね(笑)
メインは、バローロの香りの和牛いちぼのタリアータ、ポレンタ添え。 いちぼは旨みがギュッと詰まっているので、バローロを効かせたソースをしっかりと受け止めます。
合わせたのは、「バローロ ロッケ・ディ・カステレット」(写真赤ワイン右)。 このバローロ、メーカーズディナーの思い出にとお土産で1本ずついただきました。カシーナ・キッコ社、輸入元のフードライナー社、クチーナ ブッファのご好意です。
デザートは苺と木苺のソースのジャンドゥイア風テリーヌ。これもピエモンテ州ならではのナッツとチョコレートを使ったスィーツ。
デザートをいただきながら、ミニオペラを鑑賞しました。 一軒家レストランの吹き抜けの部分がステージ。声が館内いっぱいに広がります。
イタリア文化を代表するワイン、食、音楽を心行くまで堪能できた一夜でした。 いただいたバローロは、どんなお料理にあわせるか考え中。アイデアが固まったら、調理方法を佐藤シェフに教えてもらいます(笑)。
カッシーナ・キッコ
http://www.foodliner.co.jp/manufacturer/piemonte/post-33.html
株式会社フードライナー(カッシーナ・キッコ日本輸入販売元)
クチーナ ブッファ