新緑が輝く季節、心地よい風を感じながら埼玉県北部、行田市にある「さきたま古墳公園」を散策してきました。
さきたま古墳公園は、5世紀後半から7世紀初めに造られた9基の古墳を中心に「さきたま史跡の博物館」、埴輪づくりが体験できる「はにわの館」などの施設を備え、さきたま風土記の丘として整備されています。
9基の中から主だった3基の古墳をご紹介します。
まずは、武蔵野国(現在の埼玉県、東京都、神奈川県の一部)で一番大きな前方後円墳の「二子山古墳」。丸形と方形を組み合わせた鍵穴のような形をした前方後円墳、絶対見たいですよね。でも、横からみると二つ並んだ小高い丘…。
国宝の「金錯銘鉄剣」、勾玉、鏡など(さきたま史跡の博物館に展示されている)が出土した「稲荷山古墳」も前方後円墳。墳頂に登ると、埋葬施設を復元した展示を見ることができます。
そして、日本最大の円墳「丸墓山古墳」は直径105m、高さは19mです。 さきたま古墳群のなかで一番高く、頂上からは二子山古墳や稲荷山古墳の全景がくっきり! やっと、前方後円墳の形が確認できました。 「古墳の桜」として人気の桜の木も葉桜の季節を過ぎ、緑色が一層濃くなっています。 大きく深呼吸をしてまわりの景色を見渡せば、映画「のぼうの城」のモデル、「忍(おし)城」も見えます。
また、行田市は埼玉県名の発祥の地とされています。 県名のルーツといわれる「前玉(さきたま)神社」は、なんと浅間塚古墳の上にあります。
「前玉(さきたま)」→「埼玉(さきたま)」→「埼玉(さいたま)」で県名に。ちなみに、古墳公園一帯の住所表示は「埼玉(さきたま)」です!
次は埴輪です!
博物館に展示されている出土品の埴輪のほかにもいろいろなところに埴輪がいっぱい。 体験工房入口に並んでいる力作ぞろいの埴輪。歩道のタイルにも埴輪、まわりを囲んでいるのは勾玉をモチーフにした埼玉県章です。 さきたま風土記の丘から武蔵野水路にそって北鴻巣駅まで整備されている「さきたま緑道」には埴輪のレプリカもあります。
ランチは、行田の新名物「行田古代米カレー」をいただきました。 町おこしの期待を担うこのカレー、お約束は行田産の古代米入りご飯が前方後円墳の形で盛り付けられていること(型枠は行田市にある「ものつくり大学」で製作されたものとか)。
古墳公園近くのBistro Fujiyamaのカレーは、国宝の鉄剣を模したハンバーグのせ、鉄剣の文字まで再現されていて芸が細かい。古代ロマンを感じながら(笑)、おいしくいただきました!
写真を撮れば必ず豊かな緑が写り込むさきたま古墳公園。マイナスイオンを深く吸い込んで、住まいのあるさいたま市に戻りました!
◆埼玉県立さきたま史跡の博物館
http://www.sakitama-muse.spec.ed.jp/
◆Bistoro Fujiyama
http://www.bistro-fujiyama.com/