大好きな温泉を楽しんでまいりました。
訪れたのは、源泉数・湧出数(なんと2,294カ所!)ともに日本一の「おんせん県」の別府。
別府市内には「別府八湯」と呼ばれる8つの代表的温泉地があります。8つの温泉地は市内全域に点在しているため、同じ市内でも泉質が異なり、温泉地ごとの趣を楽しむことができます。
八湯それぞれに魅力があるのですが、まずは、女史に嬉しい「美肌の湯」として有名な明礬(みょうばん)温泉をご紹介いたします。
明礬温泉エリアに近づくと、硫黄独特の香りがしてきました。湯気が至るところでモクモク。温泉地らしさに気分が揚がってまいります。
明礬温泉は、別府八湯の中でもいちばん標高の高いところにあります。バス停より坂道を上がってゆくと、わらぶき屋根の小屋が並んでいました。いい感じにひなびた雰囲気の漂う、趣ある景色が広がります。
純度100%天然入浴剤「湯の花」を作っている湯の花小屋です。湯の花は、江戸時代からの製法を守って作られ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。わらぶきは、小屋の中の温度と湿度を保つためだそうです。
湯の花小屋のすぐ近くにある、岡本屋売店。「元祖 地獄蒸しプリン」で有名です。
昭和63年より変わらぬ製法で、職人さんがひとつひとつ丁寧に作っています。スタッフさんが「ここにある分は全部無くなりますよ」と仰るくらい、初めての方にもリピーターの方にも大人気です。早速、食してみました。カラメルとのバランスも良く、濃厚な味わいです。ファンが多いのも納得、の美味。ペロリと完食しました。
岡本屋さんは、明礬温泉の老舗旅館。明治からの伝統を引き継いでいます。温泉はもちろん、明礬アーチ型の明礬橋や別府湾の眺めは、昼も夜も最高です。
明礬温泉は「泉質がとてもいいですよ」と伺っていた通り。私の利用した温泉は、とろりとしたローションの様なテクスチャー。お肌に優しく、しっとり美肌になった気がしました。
可能ならば、毎日通ってピカピカの美肌を目指したいところ。残念ながら現実には叶わないため、「薬用 湯の花」を購入しました。
湯の花は、お茶パックの様な状態での販売。
追い炊きのお風呂を痛める可能性があるため、自宅では大きめの洗面器で「ミニ明礬温泉」を楽しんでいます。足湯やお風呂あがりのかけ湯として使用。私の夏のトラブル肌にいい感じです。
温泉水をスプレーボトルに入れ、お出かけ先でもシュッとひと吹き。こちらも気に入って、目下愛用中。東京でも引き続き、明礬温泉を楽しんでいます。すっかりファンになった湯の花。ストックがなくなったら、注文するつもりです。
次回は「鉄輪温泉」へご案内いたします。
さて、女史の皆様。「鉄輪」の読み方をご存じでしょうか? 答えは…びっくりの「かんなわ」です。私は初めて知った時、とても驚いたことを記憶しています。
鉄輪の名称由来は、諸説あり。そのひとつをご紹介いたします。鎌倉時代の豊後図田帳に「鶴見加納」とあるところより「加納」が「かんなわ」の始まりだとのこと。
鉄輪温泉では、旅先ならではの楽しい出会いもありました。そのお話は、次回に♪
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岡本屋旅館