世界で活躍する一流のダンサーが集まるガラ公演「世界バレエフェスティバル」を見に行ってきました。
「世界バレエフェスティバル」とは、3年に一度、日本で開催されるガラ公演で、ファンの間ではバレエのオリンピックとも呼ばれるほど、世界で活躍するトップダンサーが集まるすごい公演なんですよ。
ちなみに、ガラ公演というのは特別な公演を指す言葉です。
ダンサーが次々と登場し、フェッテ(回転)やジャンプなど高度なテクニックで各作品のクライマックスシーンを踊ってくれます。いわば、一番おいしいとこどりなんです。
ホワイエ(ロビー)はスターダンサーたちのタペストリーで彩られ、華やかなムードに装飾されています。フェスティバルというだけあってお祭りムード満載ですね。
そして、バレエといえば衣装を観るのも楽しみのひとつですよね。ホワイエの一角には「ロミオとジュリエット」の衣装が展示されています。パールを散りばめたハイウエストのドレスはジュリエットそのもの。衣装を見ただけで作品のイメージが湧いてきて楽しいですよね。
また、今年5月2日(土)享年89歳でお亡くなりになったマイヤ・プリセツカヤのコーナーもありました。 マイヤ・プリセツカヤは20世紀最高と称賛された元ボリショイ・バレエのプリマで、旧ソ連体制下、さまざまな苦しみにも屈せず、その理不尽さを美しい舞台表現で世界に叫び続けた偉大なバレリーナです。
そして、今回の目玉はなんと言っても ロシアバレエ界を代表するプリマ「ウリヤーナ・ロパートキナ」 長身で抜群のスタイル、速い動きでも驚くほど優雅に見える身のこなし、もう別格です。舞台に出てきた瞬間、客席がどよめくほどの美しさ、テクニックも表現力も想像を超えた素晴らしさでした。人間を通り越して「神」の世界です。
舞台そばのオーケーストラが奏でるバレエ音楽も迫力満点です。ストーリーを知らなくても聞いたことのある曲で作品をイメージすることができるので、バレエを見てみたいけれど「どんな舞台をみたらいいのかわからない」という方にもおすすめですよ。
来場されている方々は、みなさんスタイルが良くとってもおしゃれ。着物をお召しの方も背筋がピンと伸びて素敵でした。
フェスティバルは1部から4部までトータル4時間半と見ごたえ十分です。歴史に名を刻む大スターと今回初参加の新進気鋭のスターが肩を並べて作り上げる舞台は、豪華で、華やかで、まさに夢のひと時、魔法のような時間でした。
機会がありましたら、ぜひバレエ鑑賞に出かけてみてくださいね。
世界バレエフェスティバル